土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)
ある目標を立てました。
強制的に行動させました。
結果、目標は達成されました
ある目標を立てました。
指示が出されて、各々行動しました。
結果、目標は達成されました。
ある目標を立てました。
やらされるのではなく、各々が自らの考えで行動しました。
結果、目標は達成されました。
上記の3つはどれも『目標』は達成出来ています。
心証的には3番目の “ 各々が自らの考えで行動した結果、目標が達成された ” が正解の様にも思えますが、目標が達成されたのであれば全部正解とも言えます。
上記の例えは
『鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス 』織田信長
『鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス』豊臣秀吉
『鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス』徳川家康
と、有名な戦国武将の性格が比喩された狂歌を例に、じぶんなりに解釈して作ってみました。
余談ですが、狂歌とは江戸時代に形式的な短歌や俳句に社会風刺などを混ぜて、遊び感覚で作られたものみたいです。
また上記の狂歌は1530年~1600年代の戦国時代に活躍した信長や秀吉、家康本人が語った文言ではなく、1800年前後(明治維新が起こる50~60年前)に記されたものでそんなに古いものではないと、今回改めて調べてみて知りました。
良い組織とは、指揮するリーダーが示す方向に進み結果を出せる集団、だと思います。そして私が思う『良い組織』にはその【リーダー】の存在や能力が大きく影響すると考えています。
小さな組織ならば小さい組織なりの運営、大きな組織ならばそれに合わせた運営・管理を行わなければいけません。その時の組織集団の規模やリーダーとスタッフ、またスタッフ間の関係、環境要因も影響しますが、ヨーイドン!で複数のチームが同じ目標に向かって動き出しても、結果は出たとして、組織全体のスピード感や達成感、また満足度はそれぞれのリーダーの存在で変わることでしょう。
また歴史時代の例え話となり申し訳ございません。。。
織田信長個人も素晴らしい能力者かもしれませんが、信長1人では戦に勝てず、信長に従属する『織田軍団=TEAM信長』を作り上げ、その集団を率いる信長の統率力が秀でていたのではないでしょうか。
豊臣秀吉にしても、ゼロから出世していく個人能力も秀逸ですが、天下統一を成し遂げるには『TEAM豊臣』をまとめ上げた組織力があって全国統一を成し遂げたと思います。
徳川家康にしても、人質に出された境遇から大名に返り咲く世渡り能力も凄い事ですが、TEAM豊臣でまとまっていた組織を徳川方に引っ張り込んで日本を二分し対決した関ヶ原の合戦で勝利し、その後に約260年続く徳川幕府の基礎を作った『TEAM徳川』の力が凄いのです。
当時の織田・豊臣・徳川の家名でそれなりに人は集まると思いますし、ある程度人も動くと思います。ただ、集まった組織を十分に活かすには、TOPを張るリーダー個人に加えて、そのリーダーを支える二番手以降の人物の存在が必須ではないでしょうか。
当時は現代の様に電話やメールの様な電子機器や、また交通手段もない中で、兵士一人一人が稼ぎたい、家に帰りたい、成り上りたい、腹が減った、など色々な考えを持つ何千、何万人もの成人男子をまとめて指揮していた訳ですから、さぞかしリーダー(大名)の意思決定、戦略を末端の兵士まで浸透させ実践に移すのは困難だったかと思います。それを行えたのは組織を支える二番手以降の各部門の長の力だったのではと想像しています。
私達は別に今から敵と戦う訳ではないので、戦国時代の事例を参考にする事自体が可笑しい事かもしれませんが、組織運営の基本として兵法や歴史事象は参考になるかなと、個人的な嗜好と自覚しつつ取り入れています。
私達のリーダーの方針(企業理念)は明確に示されており、多くの方が共感出来る内容だと思います。後はこの方針を実行に移し結果を出す『良い組織』となるには、私自身も含めたコーディネーター以上の社内で役職を持つ方が、日々クライアント宅で在宅支援の継続に尽力下さっているアテンダントの方々に対して、感謝の気持ちを持って接し、対応し、信頼関係を築いて指示を出せるかです。
来年の今頃には従業員数も倍増している事も十分想定されます。誠実な想いを強く持っておられる方には組織を運営する側へも回って頂き、新しいチームを作って欲しいと思います。そして現場で支援に対応しているアテンダントと関係を強化して頂きたいと思います。
今回良い組織って何だろうかと考える契機となりました。
職位が上がるほど腐った時の組織への影響も大きくなりますので、皆さんで作る『良い組織』運営の邪魔にならない様、私もリーダーの一員である以上改めて自分を見直し、律して職務に励もうと思います。
杉 隆司 (すぎ たかし)
ホームケア土屋 関西