「ぷくぷく姫のさえずり No.2」 / 水島恵

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

「コロナに影響された 第2談」

ぷくぷく姫こと水島恵です。

コロナ禍に影響された昨年に続き、今年になって感染者拡大の中、昨年以上の影響が我が家にもやってきました。

それは岡山県の1日の感染者が100人を超える状況にあった頃のこと。
とうとう夫の職場から感染者が出てしまいました。
職場は治療院で夫はマッサージ師。
夫は公休日で自宅に居たところ、「本日発熱者が出たので臨時休業にしました」と職場から連絡がありました。
そして翌日、発熱者は陽性と判明し、職場は当分の間休業となりました。

この時点で、大きな不安が3つ。
・夫は感染してない?
・休業中の収入は?
・そしてヘルパー支援どうしよう?です。

夫が濃厚接触者となったことで、夫は職場を含め医療機関や保健所などとの情報収集や相談に追われておりました。
我が家には、夫・次男、私の3人全員の支援に2ヶ所のヘルパー事業所が入っているため、私は急ぎ2ヶ所のヘルパー事業所に現状報告の連絡をしました。

この頃は感染者も100人超えでPCR検査も即してもらえる状況にありませんでした。
PCR検査してもらえたのは、濃厚接触者となってから5日後。
そして翌日、陰性と判明。
絶対とはいえないものの、ひとまず感染していないと不安が小さくなりました。
収入に関しては最低限保証されることがわかりホッとしました。
さて、問題はヘルパー支援がどうなるか?でした。

母体が大きなA事業所には私の家事支援を契約しています。
小さなB事業所は家族全員の家事と私の移動支援を契約しています。
A事業所は、相談する余裕がないというより、管理職の指示が相談の気持ちを持っていないと感じられました。
『「ご家族の無感染が判明するまで支援には入れません」と指示されています』と言われただけでしたが、ヘルパーさんの口調からは申し訳なさが伝わってきました。

過去に、夫が当時の管理者から「感染症の事例で、家の中には入れないけど買い物代行して、会計や品物の受け取りを玄関ドアの内外で行うなどして支援方法を可能な限り考えた」と聞いたことがあったので、僅かな期待もあったのですが、みごと切られてしまいました。

管理者が変わる度に管理者の考え方で現場の対応が変わるのか?時代の流れで変わることになったのか?は分かりませんが、衰退した対応に思えて残念でした。
日頃ヘルパーさんとの関係は良好と感じているのでヘルパーさんへの怒りはありませんでしたが、「○○管理者さんならよかったかもな!?」なんて思ったりしてしまいました。

一方B事業所は、私が移動支援で買い物に行っているのですが、これは密接になるので断られる覚悟をしました。
本音をいうと私は濃厚接触者でもないのにと思ったのですが、感染力など未知の感染症だし、ヘルパーさんに限らず近所にも感染症で迷惑をかけたくありませんでしたから外出は諦めました。

炊事や掃除は適当にするとして、我が家で一番困るのは郵便物やポスティングされた物の処理と食料確保です。
1日1回、晴眼者に入ってもらうことで安心した生活を過ごしています。
A事業所に断られたことや移動支援で買い物できないことでB事業所には買い物代行と代読代筆を絶対要求することになりました。

相談の結果、契約している移動支援の回数通り買い物代行と毎日の郵便物処理をはじめ代読代筆してくれることになり、ホッとしました。
支援は玄関フロアと側のダイニングキッチンで対応してもらいました。
B事業所は比較的常から緊急など対応に努力の姿勢を感じられ期待通りでした。

B事業所は、夫が陰性と判明した翌日には通常支援に戻してくれました。
A事業所も同様に、そうなるはずでした。
ところが、夫の陰性判明の連絡をしたところ、
「利用者さんのご家族から感染者が出て、それを知らず訪問し支援をしたヘルパーさんが陰性判明するまで出勤停止となったためヘルパーさんの手が足りず、調整不可能なので、支援を休ませて欲しい」とのこと。

ただでさえ休止の間にもしてもらいたい事が溜まっているのに、さらに休止追加とは、なんてことか!?とムッとしてしまいました。
でも、日常からヘルパーさんは人手不足なのは知っているし、受け入れることにしました。

A・B事業所から時間変更の協力願いがあれば、いつも応じているため、事業所も私自身も慣れてしまっているのでしょう。
生命に直接影響がないとか変更や休止ができない支援内容というものではないため、優先順位みたいなものが下げられている気はしています。

でもそこに執着するのはやめて、
その時私にできることをする、ということであれば、願いに応じることなのですから。

過去に色々あった時もこの度のコロナ禍でも、感じていたのは、2ヶ所の事業所を利用していてよかったということでした。

ヘルパー事業所の大小には関わらず、緊急時にも断ることなく対応してくれる所と契約しているとか、カラーの違う事業所を組み合わせて契約し、支援内容で利用分けするなど支援もれが無いようにするとか、自分が不利にならないようにしておくことは大事だな~と思います。

私はセルフプランにしていますが、事業所に利用計画書作成を委ねている方は自分の生活スタイルや感性など詳細をしっかり伝えていくことが重要でしょうね。

次号へ続く・・・。

 

水島 恵(みずしま めぐみ)

 

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