私が介護のお仕事を始めた理由 / 長瀬賢亮(ホームケア土屋 高知)

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

私が介護の仕事をはじめて1年と半年。前職は小売業を約10年。30代半ばでの未経験の業界への転職。
希望も不安もありましたが、毎日がバタバタであっという間の日々でした。

「私が介護のお仕事をはじめた理由」。このコラムの依頼が来て少し困りました。
正直なところ、この業界に入る前は世間の方が持っているように、介護業界にあまり良いイメージは持っていませんでした。

転職理由も業界というよりは会社に魅力を感じ、その会社が介護をやっていたという感じ。
介護自体に対しては今後どんどん必要になってくるだろうし、やりがいはありそうだなというぐらいの気持ちしかありませんでした。
家族、友人、当時の同僚からも転職について否定的な声もありました。

そんな私が1年半の間この仕事を続ける事が出来て、さらに今後も続けていこうと思うようになった事を書こうと思います。

まず、とにかく人が優しい。

同僚・上司、クライアント、クライアントの家族、関係各所、行政担当者、とにかく優しい人が多い事に驚きました。
互いに尊重し合い認め合う。前職時でももちろん感じる事はありましたが、この業界では関わる人、関わる人から感じています。
人の優しさに触れながら、周りの方々のサポートのおかげで未経験の介護の仕事にもスムーズに入ることが出来たと思います。

仕事をしていく中で様々な出来事がありました。
詳しくは書きませんが、その中には今の自分たちの平穏な日常が当たり前に続いていくわけではないという事を心から考えさせられるような出来事もありました。

介護は前職の小売業のように物を売る仕事と違い、人と人の関わりが密な仕事です。スナック菓子には感情はありませんが人には感情があります。
人が10人いれば10の感情や意思があり、様々な考え方もあります。
物についてではなく、人について人と話し合うことは難しくもあり、楽しくもありますが、とても大変な事です。
自身の考え方と違うからといって否定すればコミュニケーションはうまくいきません。
そういう時にこそ柔軟に捉えることで私自身に新しい価値観や考え方をもたらしてくれることを実感しました。

入職前に介護業界に対して持っていたマイナスイメージに関しては想像より全然大したことはありませんでした。
周りによく言われる「おむつ交換とか大変やない?」の問いに、いつもこう答えます。

「すぐに慣れます。みんな毎日自分のモノを見ているのだから。」

私自身がそうだったように、介護業界についてマイナスイメージを持たれている方でも、一歩踏み出してもらえばマイナス面は大したことなく、はるかにプラス要素が多いと思います。
転職したいけど介護はちょっとな~と思われている方にも、ぜひこの経験を体感していただきたいです。

タイトルとは違いますが、「私が介護のお仕事を続けていく理由」は様々な出来事が経験出来たり、いろんな価値観を知ることが出来る。あと周りの方の優しさに触れることで私自身も少しは優しくなれた気がする、為です。

 

長瀬 賢亮(ながせ けんすけ)
ホームケア土屋 高知

 

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