フィールド・オブ・ドリームス / 雪下岳彦

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

まさに、映画の続きだった。
8月12日、映画「フィールド・オブ・ドリームス」の撮影場所となったアイオワ州のトウモロコシ畑に新しく作られた野球場で、ヤンキース対ホワイトソックスの公式戦が開催されたのだ。

「フィールド・オブ・ドリームス」は大好きな映画。
その映画を愛する人にとっては鳥肌ものの演出が、プレイボール前の随所に見られた。

まずは、主役を演じたケビン・コスナーがフィールドに現れ、ゆっくりとフィールドの中央に向けて歩みを進める。
歩みを止めて、ライト方向に目をやると、トウモロコシ畑の間から両チームの選手が入場してくる。
映画さながらの入場シーンに、観客は大歓声!
私も、心の中で号泣だ。

そして、全選手が入場したところで、ケビン・コスナーのスピーチ。
そこで、彼は映画に出てくる名ゼリフで問いかける。
「ここは天国か?」
ここで、ふたたび心の中で号泣。

(その時の動画はこちらで)
https://www.youtube.com/watch?v=Ug4bsd4LqqM

最高の球場、最高の空の下で、最高の試合だった!
9回表に3点差をひっくり返したヤンキースに対して、ホワイトソックスは9回裏に逆転サヨナラホームランという劇的な幕切れ。
これぞまさに「フィールド・オブ・ドリームス」にふさわしい、フィクションとノンフィクションが一体化した最高のエンターテインメントだった!

私はサンディエゴに留学中、地元のメジャーリーグのチームであるパドレスの試合に通っていた。
その時に感じたことは、やはりベースボールは特別な存在だということだ。
大人も子供もグローブを持って、ニコニコしながら夢中になって試合を見つめている。
かと思えば、売店と席を何往復もして、必ず何か食べ物や飲み物を手に席に戻ってくる人もいる。

とにかく、自由なのだ。
そして、みんな楽しそうなのだ。
たぶん、これがアメリカなのだ。

できれば、ぜひ一度は映画の「フィールド・オブ・ドリームス」を見てほしい。
野球がテーマではあるが、家族の絆や夢を描いたファンタジー映画である。
正直言うと、最初に見たときは、まだ若かったせいか、あまりピンとこなかった。
でも、年を経てから、あらためて見ると受け止め方が変わる。そんな映画だ。
ステイホームのお供に、ぜひ!

◆プロフィール
雪下 岳彦(ゆきした たけひこ)
1996年、順天堂大学医学部在学時にラグビー試合中の事故で脊髄損傷となり、以後車いすの生活となる。

1998年、医師免許取得。順天堂医院精神科にて研修医修了後、ハワイ大学(心理学)、サンディエゴ州立大学大学院(スポーツ心理学)に留学。

2011年、順天堂大学大学院医学研究科にて自律神経の研究を行い、医学博士号取得。

2012年より、順天堂大学 医学部 非常勤講師。

2016年から18年まで、スポーツ庁 参与。

2019年より、順天堂大学 スポーツ健康科学部 非常勤講師を併任。

2020年より、千葉ロッテマリーンズ チームドクター。

医学、スポーツ心理学、自律神経研究、栄養医学、および自身の怪我によるハンディキャップの経験に基づき、パフォーマンスの改善、QOL(Quality of Life:人生の質)の向上、スポーツ観戦のバリアフリーについてのアドバイスも行っている。

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