2022年が幕を開けた。我ら土屋は新生土屋に変貌を遂げ、早くも2度目の年明けを迎えている。障害福祉サービスの一端である重度訪問介護を専門的にクライアントの皆様に提供してきた私たち株式会社土屋の事業であるホームケア土屋は、本年もこの重要訪問介護を必要とするクライアントに対して支援を提供していく構えである。
主要都市ではこの重度訪問介護制度は充実しているような感覚を覚えるが、地方都市ではまだまだ浸透していないのが現実であると言わざるを得ない。この格差の是正を実現していきたいと切に思っている。
障害があっても生まれ育った場所で家族と同じ屋根の下で暮らしたい、一人暮らしをしたい等々の障害を持った方々の24時間365日サポートを私たちはこれまで実現してきた株式会社土屋である。又、これからも実現していくであろう。それがいわば私たちのビジョンであるしミッションでもある。
株式会社土屋は三本柱であるミッション、ビジョン、バリューを打ち出している。その内のミッションである「探し求める小さな声を」を引き続きミッションとして邁進していきたいと強く思っている。
障害を持った方々がこの重度訪問介護サービスを受けたくても、長時間サービスを引き受けてくれる事業所が見つからない、介護保険や障害福祉サービスの居宅介護サービスを提供している事業所が存在していても、重度訪問介護サービスを提供している事業所がそもそも存在していない等の事例があるのかもしれない。
私たち株式会社土屋の事業であるホームケア土屋がその潜在的ニーズを探し出し、障害のある方々ご自身がもし重度訪問介護をサービスを必要となさるのであるならば、私たちは努力を惜しまない。
私たちは障害福祉サービスの一端である重度訪問介護サービスを牽引し、延いては介護業界を牽引していくことを望んでいる。野望の域に達しているのかもしれないが近未来、野望を現実のものにしていきたい。
近年、地震や風水害といった自然災害を被る事例が全国各地で多々発生している。大地震が周期的に発生しているが、介護を提供する側においても介護を提供するのみならず、防災についても確かな対策を打ち出すことが喫緊の急務である。
阪神・淡路大震災、新潟中越地震、東日本大震災、熊本地震等々はまだまだ記憶に新しく、大勢の方々が被災者となった。大地震が発生しライフラインが途絶えた際のクライアントへの対処を私たちは今一度見つめなおし、対策を刷新していかなければならない。
私たちホームケア土屋はクライアントの生活を支えるだけでなく、仮に災害が発生した際のいわゆる有事に備え、防災についても必要な知識や訓練を備えておく必要がある。ホームケア土屋ではクライアントは比較的、人工呼吸器装着者の割合が多くを占めている。災害が発生した際に果たしてクライアントを安全な場所に誘導避難できるのか、それが最大の課題である。
実際にその場で現実を目の当たりにしないと何とも言えないのが現在の心境であるが、その不安を払拭するにはクライアントやそのご家族を交えた定期的な避難訓練が必須なのではないかと考えている。
ひとえに避難訓練といっても、訓練と実際は大きく乖離していることは明白であり、訓練そのものをまずは模索する必要がある。有事の際はクライアントを守れるのか否かや、呼吸器の電源の確保、吸引器の代用となるものは何か等々、課題は山積であり、その機運を高める必要がある。
又、昨今の未曽有の新型コロナウィルス感染症拡大が未だ収束に至っておらず、これからも中長期的にウィズコロナ時代がしばらく続いてしまうことは痛恨の極みではあるが、以前のような日常に戻るために私たちひとりひとりが出来る感染防止対策はしっかり実践していきたい。
マスク着用、手洗い・うがい、3密回避、換気、ソーシャルディスタンス等々の徹底は怠ることなく実践していかなければならない。もちろんクライアントのご自宅において支援する際も同様、怠ることはできないのである。
この先、誰が感染しても不思議でないことは明白である。ウィズコロナ時代の最中、介護事業所はどのように向き合っていかなければならないのかも上記に述懐した自然災害による防災と同様に考えていかなければならない。
最後に、私たちのミッションはまだ序章に過ぎないし、株式会社土屋の三本柱であるミッション、ビジョン、バリューを途切れることなく継続を図っていかなければならない。
私たちはこれまでもこれからも変わらず安心安全な介護を提供していくつもりである。つまりは、介護の質を落とすことなく継続的に邁進することである。これ以上でもなくこれ以下でもない。「ホームケア土屋に介護を依頼すれば安心だ」という介護事業所でありたい。
◆プロフィール
青山 純二
出身地 : 青森県
居住地 : 東京都国立市
前歴 : 札幌、旭川事業所エリアマネージャー
現在の業務 : 内部監査
介護業界に携わったきっかけ : 母親が病床で療養していた際に初めて母親の世話をして自分は介護が好きなのかもしれないと思い、介護という仕事に興味を持ったことが始まりでした。
これからのビジョン : 2021年12月、国立市に株式会社土屋の第二本社が設立されました。これからは首都圏の障害を持った方々と接することが出来ればと思っております。
今、何が介護に必要なのか、何が問題なのかを障害を持った方々と共同して模索できればと思っています。いつでも第二本社に気兼ねなくお立ち寄り頂ければ幸いです。