土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)
皆さん、初めまして。ホームケア土屋 徳島でオフィスマネージャーをさせて頂いております片岡大介です。
今は障害者の介護をしていますが、元々は高齢者の介護をしていました。
介護の仕事をはじめて約15年になりますが、この仕事をはじめた理由は主に2つあります。
1つ目は、私が子供の頃に祖父母がとても大切にしてくれたので、恩返しがしたかったからです。
私が保育所に通っている頃、お父さんやお母さんが迎えにくる子供たちがほとんどでしたが、私の両親は共働きで忙しく、保育所への迎えは祖父母が来てくれていました。
暑い日も寒い日も、雨の日も毎日、自転車で迎えに来てくれ、優しい笑顔で「迎えに来たよ。」と声をかけてくれ、いつも最後まで保育所に残っていた私は、祖父母のその一言が嬉しくて、迎えに来た祖父母を見つけると走って抱きついていました。
保育所からの帰り道、スーパーでお菓子を買ってもらい、祖父母の家でアニメを観ながらおもちゃで遊び、買ってきたお菓子を食べながら保育所での一日を話したり、一緒に楽しく遊んでもらったり、祖父母は私に寂しい思いをさせまいと、忙しい両親の代わりに沢山の愛情を注いでくれ、自然と私はおじいちゃん、おばあちゃん子になりました。
こうして今、当時を思い出しながらコラムを書いていますが、祖父母との思い出が蘇り、祖父母は本当に私のことを大切に思ってくれていたなと、思い出に浸って自然に笑顔になり、心が温かくなっています。
私が高校3年生になって進路を決める際、介護の仕事に興味があることを祖父母に相談しました。祖父母は「あなたのしたいことをしなさい。」と背中を押してくれ、いつか祖父母に介護が必要になった時、少しでもサポートして恩返しがしたいと思い、福祉系の専門学校に進学して資格を取得しました。
専門学校を卒業した後は、老人ホームで高齢者介護の仕事に就きました。
2つ目の理由としては、私が高校生の時、ニュースなどで介護の仕事について取り上げられていたことがあります。
ニュースでは、超高齢化社会や介護業界の人材不足などについて特集が組まれていて、当時は社会問題になっていました。
そもそも祖父母に恩返ししたいと思っていた私はそれらの報道が気になり、自分なりに調べるうちに介護の現状を知り、祖父母だけでなく、全ての高齢者のサポートをしていきたいと強く思い立ち、改めて介護の仕事を志しました。
最後になりますが、今では私の祖母は認知症になり、私の事を覚えていないこともあるし、時々徘徊しては警察のお世話になることもありますが、私が会いに行くと昔と変わらない優しい笑顔で迎えてくれます。
その優しい笑顔を見るたびに、私が介護の仕事をはじめた頃を思い出し、初心に還ることができます。
「おじいちゃん、おばあちゃん、ありがとう。」
片岡 大介(かたおか だいすけ)
ホームケア土屋 徳島