ハーモニアスカコフォニーについて / 梅山真一郎(ホームケア土屋 九州 ブロックマネージャー)

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

皆さま、日々のご支援ありがとうございます。九州ブロックの梅山です。
私事ですが、先日、無事にワクチンの2回目接種が終わり、お墓参りを兼ねて熊本は阿蘇の大観峰に行ってきました。

大観峰は私のおすすめスポットで、とても見晴らしがよく、コロナ禍の前は度々行ってリフレッシュしておりました。今回3年振りに訪れたのですが涼しくて天気も良く観光客も多かったです。

私が景色を見ていると横にいた高齢の夫婦の奥様が「ここには毎週来ていたけど久々に来れて良かったわ。この景色を見ることが生き甲斐だった。コロナになってから初めて来たけど、変わらないわねー」的なことをご主人様と笑顔で話されていたことがとても心に残っております。

この奥様の[生き甲斐]だった[大観峰にご主人と行くこと]さえもできなかった今のコロナ時代をとても悲しく思いました。早く終息して皆が笑顔で生活できることを切に願います。

さて、議題のハーモニアスカコフォニー[Harmonious Cacophony]についてですが、こちらは先日行われた東京パラリンピックの閉会式で有名になった言葉です。
直訳すると[調和する不協和音]というコンセプトになります。

コロナ禍で開催された東京オリンピック。様々な批判の中で執り行われて選手の皆様は他者と自分自身以外に世間の目とも戦うことになってしまい、言葉では表せないほど大変だったと思います。

日々増加していく感染者と重症患者の中、オリンピックが終わり、パラリンピックが開催され、本当に開催すべきかと最後まで議論されて「多様性とは何か?」「共存社会とは何か?」を日本中が今一度考え直すいい機会だったでしょう。

私は今まで正直に言うとオリンピックは見てもパラリンピックはあまり積極的には見ていませんでした。

しかし、今回はどうしてもボッチャという競技に興味をもち見てみたいと思いまして見ることにしました。結果は皆さんご存じだと思いますが、杉村選手が圧倒的にミスがなく見事金メダルを獲得されました。まるでカーリングのような頭脳戦が見ている者にとってはとても楽しく目が離せませんでした。

見ていて気付いたのですが障害の程度で細かくクラスが分けられていて、そこもこの競技のおもしろさです。
スポーツは体格や身体能力が違う選手が練習やテクニックを磨き合っていきますが、パラリンピックには更に障害と向き合っていかなければならない。全く同じ障害はない中で凌ぎを削っているのです。

パラリンピック委員会の会長が閉会式で「スポーツは私たちに多様性の中の調和を見せてくれた」とコメントをされたましたが、このコメントがパラリンピックを通じて世界に伝わったならば批判の中で開催された意義もあるでしょう。

この多様性と調和、共存社会の実現、大観峰にいたご夫婦の願いである平和な日常が戻ることを祈るばかりです。

 

梅山 真一郎(うめやま しんいちろう)
ホームケア土屋 九州

 

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