素敵な姉のような母のようなAちゃん。
そして家族が暖かくて、我が家に帰ってきたような雰囲気で迎えてくれて。
今までご家族が仕事もあるのに夜間見守りをずっとされていて、体力的精神的にも大変になったことで土屋が週1で入ることになり。
私が最初に入った時は「本当に見守りだけでいいです」
そう言われた時はびっくりでした。
正直、キツい現場ばかり経験していたので、最初は手持ち無沙汰。
でもAちゃんは違っていた。
家族に言えない本音がある。
私が出来ることはしてあげたい、そう思った。勿論、業務内ですけど。
「いつもありがとう」
表情がにこやかで、痛くても本当に我慢できない時にしか訴えてこない。そのうち時間数も増えて、週2から週7に変わり、一緒に入ってくれたNさんも、私以上にAちゃんに寄り添ってくれた。
次第にご家族にも心の余裕ができて、支援に入る時はいつも「お帰り」と迎えてくれるように。
仕事の話や家族の話。
「少しでも良くなったら、ここへ行きたい」など、たくさん、本当にたくさん話をした。
ある日、新聞のコラムに私達のことが掲載された。今まで仕事として当たり前だと思っていたことが、ご家族にとってはとても嬉しいことだったこと。2年半近くこの仕事をしてきて、ベットの上の姫たちを見てきて。
夜勤はいかに安心して、痛みを少しでも和らげて、朝を迎えて「今日も一日生きよう」
そう思ってもらうのが私の仕事だと思っている。明日をも知れぬ命を、私達に託して眠られるのだから……
毎日部屋で過ごし、天井と壁のにらめっこ。
外の風景。季節の変わり目。
肌で中々感じることさえできない。
今日もベットの姫を気持ちよく寝かせてあげよう。
Aちゃん、短い間の支援だったけど、
忘れないよ。
貴女は凄い人だった。
ご家族も凄い人達だったよ。
この仕事をして、本当に良かったと思う。
出会えたこと、私の肥やしにするよ。
ありがとう
友蔵
ホームケア土屋 岡山