“そういえば今年って何年だったっけ?”
と、考えることが多くなってきたのは決して偶然ではなく、必然になっていると思います。すでに昭和・平成・令和と3つの和暦(元号)を踏んできました。
仕事柄、和暦を使用することも多いものの、この和暦が曲者。平成・令和に変わる時は1年の途中での切り替わりだったため、西暦の1年の間に和暦が2つ重なることで、ややこしく考えてしまいます。年齢や経歴を計算する時など、計算に弱い私はいつもその辺りにある裏紙に、「西暦と和暦を併記して年数を確認していく…」という、手間な数え方ばかりをしています。今だとちょっとググれば、「西暦に〇〇を足せば(引けば)和暦が求められる。」など、知恵の公式があるんでしょうけど、それさえの理解さえも億劫に考えてしまうため、未だに原始的な数え方を踏襲するママです。
そんな株式会社土屋は令和2年に創業しました。西暦だと2020年。西暦の方がスッキリしているので計算はしやすそうですが、和暦もまだ数字が若いので、これはこれで計算しやすいので助かります。
ありきたりですが、2年を経て長かったような、短かったような…2020年、令和2年はどんな年だったのか思い出そうとしてもすっと出てこないのは、加齢によるものなのでしょうか。いや忙殺された日々を過ごしてきたと思いたいです。
そんな中、先日気になるニュースを目にしました。
社会民主主義的福祉レジーム、いわゆる北欧モデル(ノルディックモデル)といわれる国のスウェーデンで総選挙がありました。右派勢力といわれるスウェーデン民主党のほか、穏健党とキリスト教民主党、自由党が、現与党の中道左派である社会民主労働党を僅差で破り、かつ極右党が第二党となると云う、最近の欧米で見られがちな結果となりました。初の女性首相で、中立政策を転換してNATO入りを進めてきたアンデション首相も辞任されるそうです。
このようなことが往々にしてみられるようになっているのですが、どうしてなのでしょうか?価値観の分裂と云われますが、そうなのでしょうか??
ウェブ、環境(Environment)、社会( Social)、ガバナンス(Governance)の概念、等の浸透で、ダイバーシティが認識され、認められるようになったと思います。それはとてもいいことだと思います。しかしその後の、ビジョンを説明し、議論し、更に多様な価値観を超えて止揚的に共同ビジョンを持とうとする活動が、いままでより少ないのではないかと思います。
しかしそれをリーダーシップが足りないという表現をすると、それはそれでちょっと違和感を感じます。なんていったらいいのでしょうか。リーダーシップの発揮を許すまいとするような、没交渉的なものなのでしょうか。もしかしたらそれは、アナログとは違うデジタル時代のネガティヴな面なのかも知れません。国家でさえこのようなことですから、もっと身近な世界である私たちの周りでも同じようなことはありうるのではないかと思います。
これからの私たちは、しっかりと議論し、止揚的共同ビジョンを持てるように、努めていきたいと思います。
鈴木暢大(すずき のぶひろ)
ホームケア土屋 九州