【異端の福祉 書評】「異端の福祉」を読んで / 栗山茂子(ホームケア土屋 新潟)

「異端の福祉」を読んで / 栗山茂子(ホームケア土屋 新潟)

私がこの本を初めて手に取り思ったことは、なぜ「異端」の福祉なのだろうと。異端の意味を再確認すると、「異端」とは「正統から外れていること。またその時代に多数から正統と認められているものに対して例外的に少数に信じられている宗教、学説など」とあり、本を読み初めるとすぐにその意味が理解できました。

なぜ障害福祉業界の中では「異端」なのか、なぜ重度障害者の願いである自宅での生活を叶えることができたのか、なぜ多くの資金や人材を確保できたのか、そこにはいろいろな人との出会いがあり、高浜代表の理想の福祉が描かれていました。

これからも高浜代表は、難病や重度の障害があっても望む地域で望む人と安心して暮らせる社会の実現を目指し、日々東奔西走される事と思います。私には利益や法人に関する内容が少し難しくありましたので、もう一度読み返してみようと思っています。

私は介護の仕事をして20年になります。何の取り柄もない私ですが、最初のご自宅で認知症のおばあちゃんに、私が冗談を言って笑わせました。すると、隣で見ていた娘さんがとても嬉しそうに「お母さんが笑ってる」と言ったのです。

それから20年、どんなことでもいい、退室前に一度笑顔になってもらって、そこから帰ろうと日々支援を続けています。それから毎日笑顔で楽しく仕事ができている気がします。それと、これから私にも会社に貢献できること、力になれることがあるか考えてみようと思っています。

「異端の福祉」を読み終え、心に残ったこと、笑顔になれたこと、それは写真でした。障害を持っているとは思えない満面の笑み、見ていると楽しくなり、写真を何度も見返してしまいました。

社員6人のエピソードでは、私も次男を6カ月で出産していますので、自分と重ねて涙し読ませていただきました、

サッカー選手が介護の世界に入り、介護の楽しさを知り、運営の厳しさを知り、重度訪問介護のプロになり、その後も厳しい壁にぶち当たりながらも人生を充実させ、人生を輝かせている池田さんに拍手です。ありがとうございます。

くも膜下出血からの生還、死の淵から何度も生還し、命の尊さ大切さを知り伝えることができる澤田さんの頑張りと優しさが私にも伝わりました。ありがとうございます。

父親の認知症の介護を経て、人事労務関係の知識や経験を生かし、経営戦略室で事業計画の策定や財務諸表の作成など、いろいろな問題に取り組んでおられる佐々木さんに感謝です。ありがとうございます。

クライアントとのあたたかい出会いに支えられ、日々模索しながら向き合いベストを尽くす林田さんの顔が浮かんでくるようです。ありがとうございます。

阪神淡路大震災を幼い頃に経験し、今の環境に感謝しつつ、事業所を大きくしたいと未来を見つめてきらきらと輝いている魯山さん、素敵です。ありがとうございます。

大病を乗り越え、障害をもって生まれた子を育てながらも、誰にでも優しく、会社の取り組みにも真剣で前向きな東北のおかあさん。新潟の事までも気持ち良く優しく気遣ってくださった笑顔が素敵な白鳥さん、仙台でのお仕事のときはお世話になりました。ありがとうございます。

東北のエリアマネージャー以外の方々にも、いつかお会いしたいと楽しみにしております。

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