私が介護の世界に入った理由 / 三浦仁義(ホームケア土屋 福岡)

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

私が介護の世界に入ったのは、28歳の時でした。大学を卒業した後、特にやりたいこともなく就職するも続かず、営業や飲食業など、転職を繰り返していました。
幼少期より親の仕事の付き合いで高齢者施設に遊びに行ったり、友人の兄弟に障害があったりと、特に介護に対しては抵抗は感じてはおらず、漠然と興味があったくらいでした。
ただ、介護の仕事=給料が安い。のイメージがありました。

介護の仕事に入るきっかけになったのは、職業訓練校にてヘルパー2級の資格を取得した事です。研修先で実際に高齢者と関わる機会を持ち、直接人に携わる仕事に楽しみを感じました。
営業や飲食業時代には、どうしても間に商品や物が入ることによって、間接的にしか人を感じることが出来ないことがもどかしかった事もあり、ありがとうの声は素直に嬉しかったです。

最初の介護施設は、土地勘のある地元の施設の有料老人ホームでした。
これまでの仕事の経験値は無いに等しいくらいで、社会人としても今の自分が見ると年齢の割には頼りない所が多々あったかと思います。
ただ、幸運な事にこの施設で出会った上司のおかげで、介護の仕事を続ける上での思いや姿勢、仕事に対する考え方を学び、今までの僅かな社会人経験も無駄では無かったと言えるような、自分自身の考え方の変化や自分に対しての自信が芽生えてきました。

こちらの施設は契約の兼ね合いで1年で退職となりましたが、ものは考えようで、色々な施設を経験して見識を拡げたいと、グループホームや特別養護老人ホーム、他の重度訪問介護事業所を転々としました。他の方から見ると転職の多い人と思われがちですが、私自身は良い経験が色々な角度から出来て良かったと思います。

重度訪問介護は8年ほど前にも興味があって、他の事業所でお世話になった事もありますが、当時は重度訪問に対してまったくの未知数で不安が多く、自分には合っていないのかもしれないとも思いつつ、ただやらないよりもやって後悔した方が自分自身でも納得がいくと思い入社した経緯がありました。ここで1対1での介護の楽しさと重要さが、思っていた以上に自分の求める介護の理想に近いモノを感じました。

縁あって土屋に入社し、他事業所でも支援に入っていた利用者さんと8年ぶりにあった際に、私の事を覚えてくださっていて感動しました。

介護の仕事を始めて14年目になりましたが、今も仕事のベースは、最初の施設で出会った上司から学んだことです。
介護の世界に入る理由は人それぞれですが、重度訪問に対して少しでも不安を持っている新しいアテンダントに、私の経験が少しでも役に立てるのであれば、寄り添っていきたいと思います。

 

三浦 仁義(みうら きみのり)
ホームケア土屋 福岡

 

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