土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)
過去に渡り鳥のⅤ字飛行について知る機会がありました。
渡り鳥は先頭の鳥のななめ後ろに次々と並んでいくように隊列を作り、まるでⅤの字のように見えます。
先頭の鳥は普通に飛んでいるのですが、後ろの鳥たちは自分の前にいる鳥のおかげで上昇気流が発生し、それにうまく乗ることで格段に楽に飛べます。
先頭の鳥は気流の恩恵がないため疲れてきます。そうすると仲間の鳥が先頭を交代し、疲れた鳥は後ろにまわります。仲間がお互いに助け合って一番苦しい先頭をみんなで交代し合って入れ替わりながら飛んでいきます。「自分は先頭はいやだな・・」といってさぼる鳥はおらず、群れの中で疲労度合を均等化しているようです。
さらに興味深いのは、それでも疲れて遅れが出た鳥がいると、仲間が近くに寄り添って飛び、飛べなくなると仲間を助けるために2羽が一緒に地上に降りて、また飛べるようになるとⅤ字で元の群れに追いついたり、他の群れに合流したりして飛び続けるんだそうです。
一羽では飛べないようなとてつもない距離をみんなで協力することで飛ぶことができます。
渡り鳥から大きくふたつ学びがありました。
一つ目はチームのあり方です。サポートし、助けあうことで、ひとりでは達成できない大きな結果を生み出すことができます。そしてそこには怠慢などなく前向きでそのチームへの帰属意識も高まり、誇らしさを感じます。
二つ目は、ビジョンや共通した志の大切さです。渡り鳥は目的地に到達するために本能的にこのような行動がすりこまれています。組織に属する私たちも掲げられたビジョンに共感し、志を同じくして集まった仲間だと思います。判断に迷った時、ビジョンに立ち返ることで迷わない道しるべとなります。
どのように目的地まで進むか?どんなことをしながら一緒に進んでいくか?失敗したとしても、このHOW?(どのように?)から学びあえるような組織でありたいと思います。