土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)
私は重度訪問介護を前職に入るまで知らず、転職を機に初めて知りました。私の周りの人間も「初めて聞いた、知らなかった」と言います。こんなに良い制度がなぜ世間に上手く浸透していかないのか不思議に思います。重度障害者も同じ思いなのだろうか。それとも重度障害者の間ではこの制度は割と周知されているものの利用者が伸びていかないのか、、、。
土屋がこの制度の第一人者として、介護の手を求める声を拾いながらこの制度を社会へ広めていくとミッションに掲げていいる事に賛同の思いです。
入院したまま在宅復帰できずに施設へ入るしか選べない状況にある方は珍しくなく、病気や障害をもつと自宅生活をあきらめる、仕方ないとなるのは社会体制の弱さだと思います。もっと多くの方にこの制度を知ってもらい、実用される事を願います。
ただ、この制度を知ってもらい介護サービスのニーズが増えてくれば、それに応えられるだけの介護事業所と人員が必要であろうと思います。もちろん先駆者である土屋が潰れられないこともありますが、土屋だけがこの事業を担っていても足らないだろうと感じます。こんな事を言って良いのか分かりませんが、土屋と協力し合える事業所ももっと必要だろうと感じます。
介護人員の確保もずっと課題に上がり続けています。これまで処遇改善加算等で対策は講じられたのでしょうが、賃金に満足する介護士はまだまだ少ないのではないでしょうか。収入が仕事内容に見合わない限り、この問題は解決しないと思います。その点、土屋は給与面では満足度は高い方かなと感じます。
また、少子化により国内の働き手がただでさえ少ない状況で、働き手にいかに介護業界へ入ってきてもらえるかも大きな企業課題なのかなと感じます。重度障害者が介護制度を利用しながら在宅で生活することについて、そのハードルを下げる大きな役割と重い責任を感じながら、重度障害者が生き方の選択肢の中で「在宅」が容易に選択できる社会になってほしいと願います。
介護の手を求めながら叶わずに家族を殺してしまう事件を目にしたとき、胸が締めつけられます。それは大抵の方が皆同じかと思います。殺人は許されないとはいえ、手を差しのべなかった社会にも責任はあろう、こんな社会はおかしい、変えなければいけないと思います。
土屋がミッションを追い求めればこんな人生を辿る方をなくしていけると信じます。その一員でいられることを誇りに思います。
川﨑知子(かわさき ともこ)
ホームケア土屋 北九州