雪国 / 池田憲治

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

数年に一度の寒波で大変な思いをされている方もいるかと思います。

自身の体調管理、そして雪での事故にはお気を付けください。

かく言う私の家族も雪国に住んでおります。

この前なんて、お風呂の水道管が凍って風呂に入れないと妻が嘆いておりました。

幸運なことに温泉地に住んでおりますので、事なきを得たのですが、雪国での生活は大変です。

私は瀬戸内の温暖な気候のもと、すくすくと育ち、結婚を機に雪国での生活を始めました。

初めての雪かき、初めてのスタッドレス。。。。

一面の銀世界できれいなんですが、何かと苦労がありました。

まず、朝早く行われる除雪車の音がうるさくて起こされます。

道の雪を上手にどけてくれるなど、大変ありがたい事なのですが、、、、ね。

どこかの企業が静かな除雪車を開発してくれることを切に願います。

また、車を青空駐車しているので、起きたら雪かきが待っています。

田舎なので一人1台、車を所有。

私・妻・お義母さん・お義父さんと4台分の雪かきです。

眠気眼で雪の降る中、1時間ほど朝から運動。

スノーウエアの中は汗をかいています。

終わるころにはすっかり目が覚め、すがすがしいほどです。

寝坊の許されない季節ですね。

いつもより早く起きなくてはいけないので、夜はいつもより早く眠くなります。

車の運転も気を付けなくてはいけません。

初めての冬は、運転するのにかなりドキドキしたものです。

高速道路が通行止めになるため、迂回路としてよくトラックが通っていました。

しかし、よく田畑に落ちているんです。

しかもなぜか真っすぐな道なのに。

あれは今考えてもよく分かりません。

雪国での生活は悪いことばかりでもありません。

冬の温泉は最高に気持ちがいいこと。

家の風呂と身体の温まり方が違うんですよね。

長時間、身体の隅々まで暖かい。

これが温泉です。

そして一番好きな時間が、実は雪かきの時間なんです。

たしかに面倒くさい作業ではあるのですが、唯一の一人時間として実は楽しんでいました。

職場と家では誰かが近くにいるので、一人になれる時間は運転中か雪かきぐらいだったのではないでしょうか。

運転中は季節に関係なく集中する必要があるので、一人とはいえボーっとはできません。

しかし、雪かきは朝の5時半の暗いうちからしていましたので、周りには誰もいませんし、ボーっとしていても問題ないのです。

周りの音もなく自分の息遣いだけが聞こえる。

あたりは真っ白で、まるで別世界へ来たかのような感覚。

なにも考えない。

何も考えないのはたぶん1分ぐらいなんでしょうが、この1分がたまらなく好きでした。

なぜ好きなのか?

特に理由はないんですよね。

嫌いには理由がいくつもあるのですが、好きに理由はないんです。

ただ私がそう感じるだけで。

みなさんの好きな時間はなんですか?

心の健康のためにも好きな時間はもちたいですね。

 

池田 憲治(いけだ けんじ)
ホームケア土屋 中国

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