「介護、土屋で見つけた真のありがとう②」 / 山本潤

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

人生の転落。そしてホームレス生活。

家も、所有していた3台の車も手放すこととなり、何もかも失った私に残されたのは1万円で購入したボロボロの箱バンと車に詰め込んだ服類。
そして、いつ止まるかわからない携帯電話。

所持金も1ヶ月食べることが出来るかどうかの小銭。

大阪の南港という船着場に車を停めて過ごしていた。

夜になれば公園に行き、公衆トイレの水道をひねり冷たい水で洗髪、洗顔。

そして、コンビニやマンションポストにささった求人チラシを見ては働き先を探した。

港の前に停めていた箱バンのアクセルを思い切り踏み込んだら、このまま沈んで終わりかな…とかマイナスな考えが毎晩頭をよぎる。

でも一度手にした栄光も頭の片隅に残り、それだけが自分に生きる望みを残してくれた。

「絶対にこのまま終わってたまるか!」と。

かき集めた求人チラシから1本の電話が入った。
建築営業会社からのオファーだ。

翌日、就職活動するためには必要だろうと持っていたカッターシャツにスーツを着てコンビニに走り、なけなしのお金で買った履歴書に念を込めてペンを走らせた。

有難いことに幼少時から習字だけは習わせてくれていた親に感謝をする瞬間はいつも履歴書を書く時。
学歴が無くても履歴書を綺麗に書くことで見た目によらず好印象を与えられた。

結果1次、2次と面接をクリアし、晴れて入社!

その会社は建築営業部には歴史がなく、ほぼオープニング的な感じだった。

とにかく上司に教えられた通り日々学び、電話アポ、飛び込み営業、事務所に戻ればロープレを繰り返す毎日。

初めて経験した営業は…

自分にとっては、どストライクで、入社数日で50万円の初契約が取れた!
忘れもしないトイレのリフォーム工事だった。

その時の上司が人情に厚く、初契約が取れた日に、スーツと靴、カバンなど1式揃えてくれ、焼肉に連れて行ってもらったのを今でも覚えている。

それから毎日、ひたすら貪欲に営業に専念した。
過去に命を張って暴走族をしてきただけあってか、死ぬ気で専念するくらい根性だけはあった。

どんどん売上を叩き出し、入社3ヶ月で営業2課の主任の辞令を受け、半年後には課長に就任した。

この会社の入社当時の会社(建築部)の売上は5000万円ほど。
半年目には遥かに上回るプラス8000万円の売上を2課のチームだけで出していた。

当時、名前は出せないが今では大人気ミュージシャンが同業者で、同じ地域にあった営業会社に勤めていた。

ライバル会社との接戦。大阪でも上位を争うと噂も流れたほど。
また、会社の上司は営業1課の課長、私は2課の課長として並び、ここにもライバルとの接戦があった。

1年くらい経った頃、上司は抜かせなかったものの、1億以上の売上を1課、2課で叩き出し、会社全体の売上は2億を超える程になっていた。

気づけば自分の給料も封筒が閉じる事も出来ないほどで、封筒が縦に立つくらいの収入を手にしていた。

「人間やればできる!」
この時、学歴もなーんもなかったが、貪欲に本気でただひたむきに頑張れば必ず達成できるんや!という事を自ら学んだ1年だった。

当然生活も安定し、大阪の夜景が見渡せる高層階のマンションに住めるまでにもなっていた。

思い返せば私の人生は正弦波のような大波のような人生。

でもこの経験、自分にとっては大きな財産となっていた。

余裕が出来た私は自己啓発や心理学なども学び、着実に自分の地位を築き上げていき、入社2年目くらいの頃、会社からの辞令で営業部長への就任が決まっていた。

この仕事は生まれ持っての天性か!?とも言われ、このまま生涯安泰と第2の人生に成功を収めたかと思われた30歳そこそこになる頃、天からまた次の試練を与えられるのであった。

ある朝の出勤時…

と、続けたいところですが、長ーくなりそうなので、つづきはパート3へ!

はたして山潤はパート3で介護の世界に巡り会うのか!?乞うご期待!笑

……To be continued

◆プロフィール
山本 潤(やまもと じゅん)
1974年大阪府生まれ、和歌山在住

大工職人18年。
バリバリの営業会社から介護の世界へ。
一度介護からは離れ、雑貨屋、カフェ、就労と経営。

高浜代表と出会い、志し、想いに感銘を受け、ずっと自営業だった人生に幕を閉じ、新たな人生をスタート。介護歴は今年で5年目。

いくつになってもチャレンジ精神旺盛なオッサン少年です(笑)。「失敗こそ一番の教科書」と、とにかくまずは行動するをモットーとして生きてきました。学はないけど熱い気持ちと根性は負けません。

波乱万丈な人生を越えてきましたが、土屋でこれまでの人生経験や知識をフル活用し、熱い想いでミッション、ビジョン、実現そしてバリューを素直に実行していきたい。

 

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