出帆した新生土屋について / 星 敬太郎(ホームケア土屋 東海)

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

新生土屋は、理念が従業者へ浸透することを、とても大切にしていると強く感じます。理念が従業者に浸透している会社は、倒産する確率が低いことをあるミーティングでお聞きしました。新生土屋の将来に大いに期待ができ、私自身も伝道師の一人として理念をアテンダントにしっかり伝えていこうと意識しております。

昨年10月岡山県で、初めて新生土屋のミッション・ビジョン・バリューを決められた経緯等をお聞きしました。とても奥深い印象を受け、映画を見ているときのように次の展開を楽しみにわくわくしたことを覚えています。
私がかつて勤めていた数社では、理念は、従業者の出入りが少ない事務所に表彰状のように額に入れ壁に飾られていたこともありました。その内容を今思い返してみても思い出せず、私自身恥ずかしながら理念を念頭に置き勤めた経験がほとんどありません。

土屋に入社する前、私は高齢者福祉の仕事をしておりました。向上心だけは高かったものでスキルアップという大義名分のもと転職をやや多く繰り返し、様々な職種や職位を経験いたしました。経験を重ねる中で、日常生活に一番困っている高齢者はどんな方だろう?と考えたことがありました。

例えば、離島に住んでいる方々。病院や診療所も少なく、ドクターが常駐しているとも限らない。高齢者福祉の勤めの中で、離島に住む高齢の要介護者を担当する複数のケアマネージャーさんと話す機会が何度かありました。ケアマネージャーの皆様が担当する高齢の要介護者は試行錯誤し支援しているものの、どなたも島民全体の状況は把握できていない様子で、介助者が少な過ぎるためお風呂にも入れない方々もいらっしゃるとのこと。また、食事はちゃんと摂れているのだろうか?と、話されるケアマネージャーさんもいらっしゃいました。

私自身もそのように想像します。さらに掘り下げて想像をしてみると、要介護状態の方でも、制度を利用して介護支援を受けられることを知らないのではないか?この先の不安を声にしていても行政や福祉機関に届いていないのではないか?もしかしたら長年の介護からその日常を当たり前と感じ、声をあげることさえしていないのではないか?今日もそんな日常が送られているような気がします。

離島のお話は一つの例ですが、【小さな声】は、発声していても気が付かれないことが多くあります。私自身しっかりと心得て【探し求める】土屋の理念を意識した勤めの中で、小さな声をキャッチできるようアンテナを張っていようと考えております。

さらに、【小さな声】をあげることをあきらめていたり、必要性を感じていない方々もいらっしゃるはずです。介助支援を求める声を、決して待ちの姿勢ではなく、こちら側から【探し求める】理念を意識して勤めていこうと考えております。そして何より、【小さな声】を【探し求める】ことができたとき、応えられないといけません。

現在新生土屋では、全国に広がる重度訪問介護養成研修の講義内容の統一や様々な社内研修等が行われ始め、教育制度を充実させアテンダントのスキルアップを目指しています。様々な委員会活動があり、アテンダントが幅広く活躍できる場があり、重度障害の方々に限らず幅広くニーズに応えようという動きも感じられます。小さな声を探し求めることと並行して、小さな声に応えることができる体制作りも始まっていると私自身は感じております。そんな新生土屋は、社会的課題を解決し、現行の制度でさえもより良く変えてしまいそうな勢いを感じます。

福祉の仕事を始めてから18年、転職も繰り返しながら支援が必要な方々と接する中で、日常生活により困っている方々はどんな方々だろうかと想像し支援したいと勤めて参りました。

理念の中にある【小さな声】は高齢者や重度障害の方々に限らない様々な声を指していると思いますが、まず私は事業部として先述しましたような困っている方々の声を探し求め、教育という面からもその声に応えられる体制作りにも注力したいと考えております。

今後も理念に基づいた勤め方を長く継続していこうと考えております。

 

星 敬太郎(ほし けいたろう)
ホームケア土屋 東海

 

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