土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)
本日は私のビジョンを一つお話させていただきます。
現在、私は株式会社土屋の傘下として【NPO法人TERRATETTO】を立ち上げるという新たなチャレンジをしています。
株式会社土屋では在宅介護支援事業を通じて介護難民問題の解決をはじめ、それに付随する様々な社会問題へ貢献できていることを誇りに感じながら、一方では未だに改善されず状況が悪化していくばかりの社会問題もたくさんあり、心中モヤモヤした気持ちも抱えています。
例えば、コロナ禍が追い風となり日本での相対的貧困率が高まっています。
「貧困家庭」が増え、経済的困窮ストレスによりモラハラ、DV、虐待、離婚などの家庭問題、メンタル低下で鬱になるといった心身の健康被害も多くあり、内閣府の調査によると、発達心理学の観点からこうした家庭環境では子供の学力低下に繋がる傾向がわかるデータもあります。
すると、進学・就職にも影響し、長い目で見ると日本の将来に暗雲が立ち込めます。また、コロナ失業者がこれまで約8万人に及ぶといわれ、経済的困窮に立たされた老若男女がホームレスになったケースも現実としてあります。
それだけではありません。ホームレスの3人に1人が幼い頃の家庭環境が大きく影響しているというデータもあるそうです。
現代は「こどもの7人に1人が貧困」と言われています。
1クラス35名だとすれば、クラスの中の5名のこどもが貧困家庭ということになります。ひとり親であるAさんは小学6年生男子を育てていて、シャワーは2日に1回、食事も1日3食から2食へ減らしたなど、胸が締め付けられるようなニュースもあります。
そのような生活状況の子供が1クラスに5名もいると思うと本当に驚きです。
無謀なことかもしれませんが、多くの社会問題が見えて困っている命があるならば、それを助けて支えられることをしたいと思うのです。
私たちNPO法人TERRATETTOで出来ることを模索しながら活動し、小さな一歩でもやがては大きな一歩になるように頑張りたいと思います。
ではまず、法人名である【TERRATETTO】について簡単に説明させていただきます。
TERRATETTO(テラテット)はイタリア語です。
TERRA(テラ)とTETTO(テット)の2つの単語を並べたもので、それぞれを日本語で訳すとTERRA(地球)TETTO(屋根)となります。
また、TERRA(地球)は「大地」とも訳せます。
つまり、【土屋】です。
私の中で土屋という文字には“守る”という要素を感じており、同様にTERRATETTOは“地球(大地)を守る”という意志を込めています。
株式会社土屋の傘下であるTERRATETTOでは主に貧困や環境問題などに着手し、土屋とは別の角度から社会的問題の解決に参加していきます。
さて、なにから始めていくのか。
全国的にコロナ禍で混乱している中、【見えない貧困】というのもあります。
例えばこどもの貧困を解決するための活動の一つに【こども食堂】がありますが、残念ながら今コロナ禍の影響で活動中止せざるを得ない食堂も多くあり、それでもなんとか食事だけでも提供したいということで、テイクアウトやデリバリースタイルに切り替えている法人も増えてきました。
私が住んでいる大阪では、平成29年9月から約半年毎に50~60カ所新設されていることから、益々ニーズが高まっていると推測できます。
●大阪府の「こども食堂」の開設状況 ※大阪府HPより参照
・平成29年9月1日:219か所
・平成30年4月1日:280か所
・平成30年9月1日:329か所
・令和元年6月1日:414か所
また、先に述べたようにコロナ失業者が全国で約8万人もいる理由として企業の経営不振によるリストラ問題があり、驚くことにそのターゲットの多くは「子育てをしているママ層」だということです。これでは貧困問題はどんどん悪循環になってしまいます。
そして、全国のひとり親世帯のおおよその現状でいいますと、母子世帯数が123万2000世帯、父子世帯数が18万7000世帯、全体で141万9000世帯あります。
解決したい数ある問題の中でも【貧困問題】に注目し【食事支援】をしていきます。
まずは私の住む「大阪」で形をつくり、やがては株式会社土屋×NPO法人TERRATETTOのコラボで全国47都道府県全域にて介護難民問題の解決と同様に貧困家庭への食事支援を行っていきたいというビジョンがあります。
具体的な計画については割愛させていただきますが、社会問題はほとんどの問題と連動しており、とてつもない巨大モンスターですので、私たち一法人では到底太刀打ちできません。
社会全体がこのような問題を知り、助け合いの意識を高めて一丸となる必要があると私は思います。
その為にも活動を通じて社会への認知度を高め、同志を増やし巨大モンスターと闘って勝利を掴みたいと願います。
◆プロフィール
宮本 武尊(みやもと たける)
1986年、青森県生まれ
1児の父。元キックボクシングジムインストラクター。憧れのイタリアでジム設立を目指しながら介護業界へ。重度訪問介護事業で広域的なマネジメントを経験。ソーシャルビジネスの素晴らしさに魅了され、社会起業家を志す。趣味はYouTube視聴。