土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)
過去を振り返って、4歳の頃を思い出してみますが、ほとんど記憶にありませんし、呑気に過ごしていたのではないかと思います。
しかし、私の次男は4歳でありますが、今、ある問題に直面しています。
それは【ファッション】です。
少し前から保育園に着ていく服をリクエストするように。
朝、私たち親が着替えさすのが面倒くさいので、ほぼ寝巻の格好で通園させていたのです。
恥ずかしいくらいの手抜き育児なのですが、、、
それなのに「かっこいいズボン(デニム)を履いていく」と突然言い出したのです。
そんな日々が続き、今度は「仮面ライダーの服を着る」と言い出しました。
しかし、仮面ライダーの冬服しか持っていません。
なぜなら、次男は仮面ライダーを好んで見ませんから、お下がりでもらったその服しかないのです。
不思議に思ったので聞いてみました。
「なんで仮面ライダーの服が着たいの?」
「だってー、、、」
「仮面ライダーが好きなの?」
「嫌い」
「パウパトロールやドラえもんが好きだよね?」
「好き」
「じゃあなんで仮面ライダーの服が着たいの?」
「だって、、、、変なのって言ってくるんだもん」
「!!!!!」
その後も話を色々聞いてみると、どうやら次男の好きな子から「変なの」って言われるのが気になり、好きな子がカッコいいと褒めてくれる「仮面ライダーの服」を着ていきたかったようです。
ファッション問題だと思っていたことが、実は【小さな恋の問題】だということが分かった瞬間でした。
それと同時に、次男は4歳なりに一生懸命考えて行動しているんだなーということを知る出来事となりました。
後日、別の用件で服屋に買い物に行くと「仮面ライダーの服買って」と次男。
でも、本当に好きなのは「パウパトロール」「ドラえもん」の他に「クレヨンしんちゃん」「マリオ」「ミニオン」「トミカ」「プラレール」です。
長男は仮面ライダー好きでよく変身ベルトや武器などを買いましたが、次男は全く興味を示しません。
それなのにまた買ってと言ってくるので、「好きな服を着ていいんだよ」と伝えました。
すると、満面の笑みで「マリオ」の服を持ってくる次男でありました。
やっぱり「好き」なことを「好き」って言えるのはいいですよね。
ごく普通のことではありますが、それが出来ずに人間関係がこじれるなんてこともありますから。
周囲の声も大切ではありますが、自分自身の内なる小さな声にも応えてあげたいものです。
池田 憲治(いけだ けんじ)
ホームケア土屋 中国