土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)
株式会社土屋が出帆して4か月が経とうとしている。
日に日に会社の形が強く、また大きく、そして密に作り上げられていく過程を見ることができ、とても興奮している。
「会社が立ち上がる。」という過去の歴史で何度も繰り返されてきた事柄ではあるが、この規模、業種、そしてメンバーでの立ち上げの一員になれたことは本当に忘れることができない経験だと感じている。
また、4か月が経とうとしている中で、ようやく私自身の中でも落ち着きができた感じがしている。この会社のスピード感に慣れず、どうしても違和感があった。元来保守的な性格や経験が強いためだと思うが、常に心のどこかに違和感を持っていたことがここ最近ほとんど解消されていることに気づいた。
なぜか・・・と考えていると、やはり安心感が強いと思う。
会社として問題なく進んでいるという安心感、財政面での安心感、そして現場アテンダントが変わらず支援をしていること、たくさんの方がたくさんの力を発揮している結果だろう。
本当に、会社に関わる、また支えるたくさんの方に感謝をしたい。
私は、株式会社土屋のミッションのうち「探し求める小さな声」、そしてビジョンの中の「多様な声が聞こえる」、ここのフレーズが大好きで、よくミーティング等で話題に出している。
現在関わっているクライアントやその家族の声、アテンダントの声、まだ見ぬ・私たちを待っている声、そして他事業所や他業種の声。そして何よりまだ当事者本人が気づいていない声。
具体的に困っている事案として私の耳に届いていることの一部は、就労中の重度訪問介護の利用、地域間格差、他事業者との連携、医療的ケアの問題等。株式会社土屋として様々な声を解消できるよう行政への訴えかけや、私たちで新しい事業を立ち上げて声を喜びに変えようという取り組みがスタートしている。
ここでのポイントは、私たちや私たちのクライアントが有利になる。という考えではなく、他事業所や他のクライアントのためでもあるという点だ。ここは本当に「誇らしさとともに」進めていると感じている。
また、期待をしている点、そして私自身もここに力を入れていきたいと思っていることが、今まで私たちが事業として進めてきた重度訪問介護や訪問介護のクライアント以外の、なにもできなかったクライアントへの助力だ。
生活介護や就労継続支援施設等の在宅介護ではない支援、高齢者への支援、また児童分野への支援等、これまで聞こえていても何もできなかった方への助力ができるということは、とても楽しみにしている。
他事業所で困っている点や協力して進めていける事業にも積極的に取り組んでいきたい。NPO法人や1法人1事業所のところが多く、地元やクライアントと密着した事業所の魅力を活かしたまま私たちと連携できれば新しいことができるのではないか、という期待がとても大きい。
そのためには「小さな声」を常に探して、また「多様な声」がたくさん届く会社にしていきたいと心から感じている。
このように進めていく会社で、私が最後に達成したいビジョンが地域包括ケアシステムである。
今まで話をしてきた事柄、小さな声が届く・多様な声が聞こえるということは「誰もが相談しやすい」形であり、これは地域包括ケアシステムを成り立たせる重要な点である。他事業所や行政等との連携も進めていければ地域包括ケアシステムの半分の形ができるかと考えるが、残りの半分の重要な要素は「地域住民の互助」である。地域住民にも参画いただくには、信頼される企業でなければならず、また喜ばれる事業を進めなければいけない。
ただ実は、株式会社土屋で働く私はあまりこの「地域住民の互助」への参画については心配をしてない。
なぜなら、前述のとおり私自身が、会社に持っていた違和感を解消していったからであり、また「小さな声」を探して少しずつ手伝っていけるような信頼を得ることができる会社であるからだ。
時間はかかるかもしれないが、会社の方針を今のまま進めていれば、私の夢でもある地域包括ケアシステムの推進ができると、今の私は心から期待をし、確信をもって株式会社土屋の生活を楽しんでいる。
野呂 一樹(のろ かずき)
ホームケア土屋 東海