土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)
「あなたのこと信用してるよ」と「あなたのこと信頼してるよ」
とてもよく似た表現ですが、実際に自分が他者から言われたときにどう感じますか?
これでは少し分かりにくいと思いますので、「信用」と「信頼」について調べてみました。
信用=それまでの行為・業績などから、信頼できると判断すること。
信頼=信じて頼りにすること。頼りになると信じること。
このことから、
信用とは過去の実績や成果に基づく。
信頼とは信用に基づく、未来の行動を信じ期待すること。
と解釈されておりました。信用という実績ブロックを作っていくと、その上にいずれ信頼ブロックを他者が乗せてくれる。というイメージです。
私が以前、スーツの販売職をしていた時の話です。
入社1週間が経ち、店長よりマンツーマンで接客とスーツの売り方を毎日学んでおり、まだ接客はしたことがありませんでしたが、その時は成人式シーズンだったため、スーツを求める家族連れが一気に入店した日がありました。
店長やベテラン職員からどんどん接客につき、私も恐る恐る初めての接客をせざるを得ないことを理解しました。
初めて接客した家族の構成は祖母、両親、子供。もちろん子供の成人式用スーツ一式と、いいのがあれば父親の仕事用のスーツも欲しいという状況で、いわゆる[当たり]の家族で必ず[売らなければならない]パターンでした。
しかし、終始おどおどして自信がない私の接客に母親がしびれをきらして、「他の店員さんはいないのでしょうか」と。。。しかし交代できる店員は誰もおらず、結局は売り逃しをしてしまいました。
当時の私はそのことが大変申し訳なく感じ、「数あるお店からうちを選んでもらったのにも関わらず、私が接客したせいで楽しい家族の買い物の時間を台無しにしてしまった」と自責の念にかられました。
その日の終礼で反省会が行われ、私の売り逃しが話題にあがりました。
きっと責められるんだろうなと思っていましたが、店長より
「初めての接客だから仕方がないよ。君はまだ入社したばかりだから、この会社における信用はない。しかし私は素直にがんばれる君の未来を信頼している」とお話してくれました。
当時はよく分かりませんでしたが、今にして考えれば会社の実績は何もないが[素直にがんばる]ということを信用してもらっていたのだなと嬉しく思いました。
今後もたくさんの仲間と一緒に働くことになり、色んなことがあるでしょう。しかし、その方の長所を信用して未来を信頼していける会社にしていきたいと本気で考えます。
梅山 真一郎(うめやま しんいちろう)
ホームケア土屋 九州