信頼について / 大庭竜也(総務 シニアディレクター)

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

信頼とは、書いて字のごとく信じて頼るということです。
相手の事を信じる事。そして頼る事。簡単なようで難しいものです。

私は、20代前半の頃に尊敬している上司に言われた言葉で、今でも大切にしている2つの言葉があります。
『信頼されたいならまず相手を信頼しなさい』
『無償の愛』
という言葉です。

まず、大前提に自分が信頼していない相手に信頼などされる訳がないのです。
[人こそ人の鏡]ということわざがあるように、他人の言動は自分を映す鏡のようなものであるという事です。

他人から信頼されないという事で悩んでいる人は、それは自分が他人を信頼していない結果だと考えます。
なぜなら、信頼していない相手と接する時と信頼している相手と接する時の態度や言動、行動は必ず違うからです。

人によって態度を変える人が信頼を勝ち取る事はないと考えています。
一定数からは信頼されると思いますが、大人数からの信頼は難しいと考えます。
まず、相手の事を信頼し行動する事。人によって接し方を変えない事。
この2つはとても大事だと考えています。

そして『無償の愛』という言葉ですが、見返りを求めないという事です。
信頼を構築する過程の中で見返りを求めて過ぎていると信頼関係は構築できません。
なぜなら、相手にこれだけやったのに相手は何も応えてくれないと思ったり、その事を相手に伝えてしまうと損得だけで人と付き合う人間なのかなと思ってしまうからです。

損得感情だけで人と接している人は信頼関係どころか人間関係もうまくいかない事があるでしょう。無償の愛という言葉は私の中でとてもキーワードで、困っている人がいればまず助ける。それでいいと考えています。

あれこれ考える前に行動する。結果的に相手から信頼を得るという形が理想だと考えます。
信頼を得たいから行動するという思考は難しく、他人の思考までコントロールできないので、結果論でしかないと思っているからです。

そして大事な事として、相手の話を聞く事に徹する事が求められると思います。
信頼関係を構築する過程の中で、まず相手を受容し尊重する事が大事だと考えます。
聞く事がとても大事ですが、大前提として聞ける環境を常に整えておくことが必須です。

聞ける環境とは、話を聞いてくれる人というイメージを相手側に与える必要性があります。
一朝一夕ではできないものなので小さな積み重ねが大事です。

ただ聞くだけではなく、ミラーリングや同調、共感やオウム返しといった手法を使いながら深く話を聞き、理解している事を相手に伝える事が大切だと思います。
こういった積み重ねで信頼関係は構築できるのではないかと思います。

最後になりますが、冒頭でも述べた通り、一番大切な事はまず相手を信頼する事。
そして、無償の愛で接する事だと私は考えます。
この2つを実践し続ける事で、結果的に双方での強い信頼関係は構築できると思います。

今でも尊敬している元上司の方との出会いで私の思考は180°変わり、今の私がいます。
私の考えが正解ではないと思いますが、これからも実践し続けようと思います。
困った方がいれば、まずは私ができる事を全力でしようと思います。

 

大庭 竜也(おおば たつや)
本社・総務

 

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