自信と驕り / 藤岡真人(ホームケア土屋 中国 ブロックマネージャー)

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

様々な経験や成功体験、人からの賞賛を得て、自信を持つように思います。持ってしまった自信が過信に変わる。過信から驕りへと変わる。

自信が過信へ変わるとき、過信から驕りに変わるとき、何が起こっているのでしょう?
国籍や出身地、経歴や性格や能力、育ってきた環境、100人いれば100人とも違う。全く同じ人はおそらくいないでしょう。それぞれの持つ価値観もそう。100人いれば100通りの価値観がありそうです。

その価値観に良い・悪いもなければ、優劣もない。互いを理解しあい、深く尊重しあえばいい。そうできればいいが、自分の価値観が正しいとばかりに他人の価値観を認めようとせず、自分とは違う価値観を否定し、批判する。さらには、自分の価値観を他人へ押し付けようとする。

自信が過信や驕りへと変化している状態ではこういった事が起こっているように思います。

では、どうすれば過信や驕りと取られる状況を回避できるか?

まずは、どういった状況であれ人の価値観を否定・批判してかからない事。自分の価値観と相違があったとしても、他人の価値観を尊重し、お互いを理解するため話しを聞きあう事。相手の価値観を受け入れたうえで、自分の価値観と照らし合わせながら、ちょうど良いバランスで話し合いの中での着地点(落としどころ)を共に模索する事。

こうすることで、過信や驕りから狭くなっている視野(思い込み)が広がりを持った価値観へとなり、別の考え方ができてきそうです。

「自分の価値観は正しいと言い切れるだろうか?」と疑うことで、見えてくる景色や想像できる未来が違ってきます。自分と異なる考え方や意見に目を向ける余裕も持てると思います。

ネガティブなイメージのある「驕り」。スタートは自信であり、自信をこじらせると驕りとなる。驕りを防ぐワクチンは、相手の価値観を受け入れ、自身の価値観とのバランスを図り、様々な事柄を進める事。

驕りそうになった場合は、肝に命じていこうと思います。

 

藤岡 真人(ふじおか まさと)
ホームケア土屋 中国

 

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