わたしの大切な仲間たちへ / 安積 遊歩

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

ムーンパンツをご存知ですか?ムーンパンツにすると、紙ナプキンの使用が極端に減るわけで、その分環境に優しい点に着目してほしいです。紙ナプキン1枚を作るのに、コンビニのビニール袋4〜6枚を作るエネルギーや資源が使われているという報告もあるし、何より使い捨てにしなければならないわけだから、とんでもなくアンチエコ!その点、ムーンパンツは洗い方さえ間違わなければ、丈夫で長持ち、未来の子供たちにも優しいはず。

ただ、布ナプキンで十分うまくいっているというひとは、それも良いことであると思います。常に何か新しいものを買わなければならないということではなく、よれよれのTシャツを切って布ナプキンを作ったり、肌触りのいい布でそれを楽しむのも素敵ですよね。

また、自分の身体と対話し続けると、月経血をコントロールすることもできるようになるそうです。つまり、生理を排尿と同じような感覚で行えるようになるということ。その情報へのアクセスは、月経血コントロールで検索してください。

生理の時のさまざまな葛藤をどう乗り越えていくかを、一人一人がいろんな選択をためしてみるなかの一つとして、ぜひムーンパンツもよろしくです。(https://www.moonpants.jp/)

ムーンパンツはお店やネットでも買えるのですが、わたしに注文してもらえれば1枚につき1000円前後、FGM(女性性器切除)の廃絶を求める女たちの会やDPI女性障害者ネットワークの会に寄付できます。どうぞ生理の日々を快適に過ごしながら、世界の様々な女性たちへの差別を止める賢いコンシュマーライフにご参加ください。

わたし自身は、環境や食べ物に注意深くいるけれど、それは何より今の若い人たちと未来の子供たちになるべく今のままの美しい地球を残し、全ての命が生き生きと生きられる世界を作りたいから。とはいっても、わたしが生まれた昭和から見れば、すでに多くの命が絶滅し、優生思想の台頭もコロナ禍で少しづつ深くなっています。そして、あまりに残念なことに、日本の政治や教育は未来を担う若者の育ちや命を大事にしていません。

sそんな中でわたしは命の始まりである生理のことを話す中で、皆さんに繋がっていきたいと願ってやみません。ムーンパンツを選択することはあまりに小さな一歩に思えるけど、それでも確実な一歩であると思います。ぜひ、皆さんのご家族、お友達にも紹介していただけますよう、心からお願いいたします。

◆プロフィール
安積遊歩(あさかゆうほ)
1956年、福島県福島市 生まれ。

骨が弱いという特徴を持って生まれた。22歳の時に、親元から自立。アメリカのバークレー自立生活センターで研修後、ピアカウンセリングを日本に紹介する活動を開始。障害者の自立生活運動をはじめ、現在も様々な分野で当事者として発信を行なっている。

著書には、『癒しのセクシー・トリップーわたしは車イスの私が好き!』(太郎次郎社)、『車イスからの宣戦布告ー私がしあわせであるために私は政治的になる』(太郎次郎社)、『共生する身体ーセクシュアリティを肯定すること』(東京大学出版会)、『いのちに贈る超自立論ーすべてのからだは百点満点』(太郎次郎エディタタス)、『多様性のレッスン』(ミツイパブリッシング)、『自分がきらいなあなたへ』(ミツイパブリッシング)等がある。

2019年7月にはNHKハートネットTVに娘である安積宇宙とともに出演。好評で再放送もされた。

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