「異端の福祉」を読んで / 後藤嘉彦（ホームケア土屋 大阪）
「異端の福祉」は、日本の福祉制度に異端をもたらす施策として注目されています。この施策について、私の感想を述べさせていただきます。
まず、この施策は、自立支援を中心に据えたものであることに注目します。これは、従来の社会福祉の枠組みを超え、個人の力量を最大限に引き出すことを目的としています。また、自立支援には、仕事を持つことや自己実現を目指すことも含まれ、ホームケア土屋に、思想があっていること感じました。
しかしながら、この施策が全ての人にとって適切であるかを問われることもあります。例えば、障害を持っている人や高齢者、母子家庭などは、自立支援だけでは十分な支援が受けられない場合があります。そのため、「異端の福祉」の実行にあたっては、個別的なニーズに、臨機応変な柔和な思想。クライアントに相談しながら応えることが必要不可欠だと思います。
また、この施策の背景に、確かに財政的な問題もあることは否定できません。しかし、その問題を解決するために、必要な予算や支援を削減することは、本来かなり深刻な社会問題である貧困や格差を広げる可能性があるため、慎重な対応も必要になってくると思います。
総じて言えることは、新しい福祉制度として、「異端の福祉」には、それなりの可能性があると思います。しかし、個別ニーズに応えるための支援や、財政面での不安定性など、克服すべき課題も多数存在しています。この先、さらなる制度改革が求められる中、現場の声をしっかりと反映することが大切だと考えます。
