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社内公募企画第9弾「私の恩人のはなし」 / 新里宗隆(ホームケア土屋 関西)

高校生の時だった。当時、私は定時制の高校に通っており、そこでは勤労体験学習という授業が設けられていた。その授業の一環で、働きながら単位をもらえ、給料も稼ぐことができるという、珍しい高校であった。

その時出会った、アルバイト先の店長が私にとっては恩人といっても過言ではない。

高校1年生になり、勤労したこともない私にとってすべてが新鮮であり、刺激的な日々であった。その時に出会った店長が、厳しくもあるものの、話すとユーモアがあり、仕事をする上での心構えなどを教えて下さった人でもあった。

当時の私は学校の延長線という感覚でもあり、アルバイトという気持ちもあったので、言われたことだけをしていた。その仕事になんの疑問も持たず、ただただ言われたことをする日々を過ごしていた。

そんなダラダラしていた私を見ていた店長がよく言ったことが、

「ええか新里。ここは学校ちゃうで。誰かが教えてくれるわけではないで。してほしい作業はこちらも言うけど、なんでそのような作業をするのか。どのような意味があるのか。意味がわかったら、その作業を効率的にするにはどうしたらええのか。とかよく考えなあかんで!!」

また、他にも言われたことが、
「ええか新里。仕事ってなんや。なんのために仕事しているんや。」

と、当時高校1年生、15歳の私にとっては難しくもあり、逃げ出したくなりそうなことを言われる日々でもあった。

いっとき、そのアルバイトをやめようかなとも思ったこともあったものの、負けず嫌いな性格でもあったことと、アルバイトをやめてしまうと学校の単位もなくなってしまうため、必死に食らいつくように、そこで3年間がむしゃらに働いていた。

そんな必死な私を見ていて、認めてくれたのか期待してくれたのか、店長は色々なことを教えてくれた。一人の作業員ではなく数名のグループでリーダーとして活躍できるようにチームをまとめる力、全体を見るための能力もそこで学んでいった。

気がつけば、高校生の時給ではもらいすぎではないかというぐらいまでの時給をいただくようになっていた。
※今思えば、当時(約25年前)の時給が初め650円だったが、気がつけば1000円以上に上げてくれたので、かなり私を評価してくれていたのではないかと思う。

そんな店長も還暦を過ぎ、定年退職され、時間が合えば飲みに行ったりなどするが、会うたびに言われるのが、
「ええか新里。仕事ってなんや。なんのために仕事してるんや。」
ということだ。

高校生の時は、その答えが漠然としていてわからなかった。

高校を卒業し、社会人になり10年、20年と時間が経過するにつれて、自分なりに考えることもでき、その答えも変化したりしていった。

でも、大切なことは、

なんのために仕事をしているのだろう。
その仕事は自分にとってどういうことなんだろう。
その仕事を達成した後は、どのように自分はなっているんだろう。

など、考えることが大切なことではないかと私は感じている。

そして、そのような思考力をつけてくれたのが店長でもあり、私が仕事をする上での心構えを身につけさせてくれたのが店長という大きな存在でもあった。

今はコロナ禍ということで全く会っていないが、落ち着けばまた店長に会って、
「ええか新里。」と言われることを楽しみにしている。

 

新里宗隆
ホームケア土屋 関西

 

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