「弱み」が輝く、「縁」がある~2周年を迎えて~ / 藤原知徳(株式会社土屋 財務経理部)

『その介護離職期間が素晴らしいじゃないですか!』
このひと言が、株式会社土屋と私を繋いでくれました。

当時の私は4年間の祖母の在宅介護を終えて、どうにか早く社会復帰したいという一念で再就職活動の真っ只中でした。

40代、(祖母の家に住んでいた為)住所不定無職、精神状態不安定。(これは何か事故にでも巻き込まれてニュースになったら、確実に社会の底辺の存在としてピックアップされるなぁ…)

実際にそんなことを考えて、細々と慎ましく暮らす日々でした。当然面接の際、先方の人事担当者の視線はなかなか厳しく、何社か最終面接まではいくものの、
「ここ数年間の法改正に対応できますか?」
「勤怠大丈夫ですか?(=朝規則正しく起きられますか?)」
この2点の質問は、ほぼデフォルトとして投げかけられてくる状態でした。

年明け1月から3月までそのような面接が続く中、冒頭のひと言をかけてくれたのが株式会社土屋での面接でした。介護離職期間に少々知人の福祉関係(就労B)の会社の経理を手伝ったことがあり、「請求~売掛金回収までの流れ」や、「スタッフとしての動き方」も経験していた為、祖母の介護経験も含め、何かしらのシナジーを評価してもらえたらありがたいなぁと、あまり期待せずに面接に臨んでいた私に対して、です。

頭をガツン!と爽やかに撫でられたかのような…といった感じでしょうか……。私にとって介護離職期間は、どちらかというと「弱みとなる情報」ですが、そこを強みに捉えてくれて、実際に内定まで出してしまう…、そんな「おかしな会社」があることは本当に新鮮な驚きでした。

以来、統合過程を受け、カレッジ関西でクラウド会計の基礎を学び、カレッジ東海で初任者研修を受け、現在に至ります。天満橋オフィスにて今までの経緯を思い返すと、創業まだ幾ばくも無いこの会社には常々『夢と勢いがあるなぁ』と、そう思います。

半面、勢いのままに積み上げられてきたシステム関連の歪みや、会社としての仕組み作りやコンプライアンスの面では、課題がたくさん埋もれている状態であるとも思います。

私の職責上、たまに厳しく、たまにユーモアに包み込んで、それらの課題の解消や改善に向けての提言を行うことが、今後求められていることだと考えています。

前職で介護離職する前、30代は死に物狂いで仕事に明け暮れていて、いつの間にか兼務役員として、常に現在の現状と数年先の理想像を見比べながら仕事を行っておりました。

現在は相当なポンコツかつ、微力ではありますが、その経験と知識をこの先の業務に活かすことができれば幸いです。

改めまして、創業2周年おめでとうございます!

介護業界に入ってくる方は、心優しい方が非常に多いと感じます。介護離職時、多くの介護士さん・看護師さん・ケアマネさん達に助けていただき、その知識と技術、不穏を避ける機転の利いたひと言に、深く感謝と尊敬の念を持っていました。
私も上司に倣って、いつまでもそのような周りの方々に対して、爽やかに、にこやかに接することのできる経理担当者でありたいと思います。
『貴方のその思いが素晴らしいじゃないですか!』と。

 
◆プロフィール
藤原知徳 株式会社土屋 財務経理部
 

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