異端の福祉を読んで / 星敬太郎(執行役員 兼 ホームケア土屋ゼネラルマネージャー)

株式会社土屋には文化が形成され、理念も浸透し、認識合わせがなされている。『私たちは何に向かい何をすべきか』ということに対し、『なぜ』の部分を深く知り、向かう先にあると思われる壮大さをさらに感じさせられる本となりました。

現在、社内で私は重度訪問介護事業部に所属し、難病の方々など重度障害者の生活を支え、延命選択率をあげる可能性がある事業の存在価値や、日本における浸透度など重度訪問介護について考える日々であります。

読書をして、障害福祉のさらに先にある『壮大さ』という表現でよろしいでしょうか、生きるすべての人が安心して暮らせる社会を、多様性ある社会の実現を成し遂げる会社であることを改めて感じました。

重度訪問介護においては、日本で当事者の方々の自立した在宅生活を獲得する強い思いと、当事者を始め賛同する方々の活動により今日があることを改めて学び、日本の歴史を読書して学んでみても、強い思いを持ったリーダーと支える方々で歴史に名を残していると感じます。

112ページに転記されています障害者総合支援法の基本理念として宣言されていることを、待ちの姿勢ではなく『誰もやらないなら自分でやるしかない』と実践してこられたことを、今日までの軌跡が既に物語っていますし、高浜代表はリーダーとして土屋を通じて現代における社会的課題の解決を図られていると感じています。

そのチームの一員として私も、重度訪問介護事業のみならず、また障害福祉のみならず、視野を広げたいと焦る機会となりました。

福祉などの支援を受ける側にも一人ひとりがそれぞれの事情や背景を持っており、性格も表現も多様性があります。また、本の中には支援を受ける側にとっても最も求められるのは、尊厳や自立であることが示されています。

支援を受ける側にも多様性があることを理解し、その多様性を尊重し、かけがえのない『人』として認め合うことが、より良い社会を生むキーポイントと感じています。支援が必要な方々を社会全体が包括するように支援していくことが現代に求められていると思います。

株式会社土屋が事業としておこなっている障害福祉と、社の文化として根付いている多様性が、さらにしっかりと私の中で繋がりました。

今後、私自身もまず今は重度障害の方々の支援を通じて、『生きる』を支える身体介護のみならず、重度障害を抱えていても生きがいを見出し、自分らしい生き方を選択できる、多様な社会づくりに貢献したいと思います。

プロフィール

星 敬太郎(ほし けいたろう)
ホームケア土屋 東海

 

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