土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)
「自分は何の為に生まれたのだろうか。」
「自分の使命は何だろうか。」
人は人生で一度は必ずこの質問を考えた事があると思います。
私自身も自分の天職は何だろう、自分に出来ることは何だろう、それを活かして何か貢献することで他人を助けることが出来ているだろうかなど、自分の生まれてきた使命について自問自答することがあります。
以前、こちらのコラムでご紹介したことがあるのですが、私には1歳5ヶ月になる娘がいます。まだ話せる言葉は単語のみ。
単語での意思表示しかないので拙いものですが、昨日できなかった事が、翌日には出来てしまうなど、小さな我が子の成長を日々肌身に感じられるのはとても感動的です。
この小さな娘を自身の腕に抱いたときは胸に溢れる気持ちが一杯でしたが、共にこの子はなぜ私たち夫婦の元に来てくれたのだろうかという興味が湧きました。
最近、絵本作家の、のぶみさんのSNSを目にし、さらに興味が湧いてきました。
彼のSNSには胎内記憶を覚えている300人の子どもたちに「なぜママを選んだ話」や、「パパを選んだ話」など、気になる質問をした内容が沢山載っています。
彼の著書には『うまれるまえにきーめた!』という、生まれる前の子がどうやってお母さんを選んで生まれてくるのかを描いた絵本もあります。
彼の調査では、子どもが一番胎内記憶について話してくれるのは2歳くらいの時期のお風呂の中だそうで、理由はお風呂の中がお母さんのお腹の中に近いからだろうとのことです。
彼の著書やSNSを拝見して感じたのは、勿論生まれてくる子ども達には皆それぞれ理由があります。ただ、もっとも重要でシンプルなことは「お母さんを幸せにしたいから!」だそうです。その為、お父さんを選ぶ基準もお母さんに優しく接している人がお父さんだったということが多いそうです。
自分の家族を幸せにしてあげたい一心で生を受けて来たのに、歳をとるにつれて「自分は何の為に生まれたのだろうか」、「自分の使命は何だろうか」と深く考えてしまうのは人間の性なのでしょうか。
仕方がないことですが、あんな小さな我が娘も胎内記憶の子どもたちと同じように私たち夫婦を笑顔にする為に生まれて来てくれたと思うと大変嬉しく、日々生きる喜びを与えてくれることに愛おしさを感じます。
コロナ禍で今は大変なご時世ですが、こんな時だからこそ生まれた時の初心に帰って両親に感謝し、生きていることで大切な人の心の支えとなっていることを皆さん自身も誇りに感じてもらえたらと思います。
私も、娘が2歳になってもう少し言葉が発達したら、彼女の胎内記憶について聞いてみたいと今からワクワクしています。
大庭 竜也(おおば たつや)
本社・総務