私、今ハマっていることがありましてpart2 / こもとゆみこ

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

前回、心理カウンセラーの勉強を始めたという記事で自分のストレス度を知り、他者と関わるときの自分の傾向「自我状態」を知ることが大事だということを書きました。今回は、もう一つ人間関係を築いていくのに大きな影響がある「人生態度」について書こうと思います。勉強(インプット)したら書く・伝える(アウトプット)と記憶の定着になるそうなので、老脳に鞭打ちます。

さて、早速。私たち人間は3~7歳ぐらいの間に自分を育ててくれた養育者や深い関りを持った大人との関係から人との接し方を学びます。これが「人生態度」となり、この学びが大人になった時の対人関係能力に大きな影響を与えるそうです。

大変です。あの超がつくほど自由で変わり者の両親に育てられた私はどんな影響を与えられているのか。ドキドキです。

人生態度は4つに分類されます。
1.自己肯定・他者肯定 →自分も相手も大切にする力がある。

2.自己肯定・他者否定 →他者より自分が勝っていると感じ、自分の様にできない(と思っている)でいる他者にイライラし攻撃的。他者にマウンティングし、家族でも配偶者や子供は自分より劣っていると思い、DV等、言動に出す傾向がある。他人のせいにしがちで不満を感じやすい。

3.自己否定、他者肯定 →他者より自分が劣っていると感じ心配や後悔が多い。

4.自己否定・他者否定 →劣等感、無気力、恐怖や絶望感が強く、他者に対しても疎外感を抱きやすい。自分は何をやっても上手くいかない、駄目だと感じ、ちょっとでも嫌な部分がある他人を否定してしまったり、自分より成功している人をみると悪く言ってしまったり、放っておけないほど嫌なわけではないのについつい否定したり嫌味を言ってしまう。

1の、自己肯定も他者肯定もできる人生態度なら苦労はなさそうです。でもそれ以外は何かしら対人関係に支障が出そうですね。

とはいえ、日々の複雑な人間関係の中で自分の自己肯定と他者肯定の度合いがきっちりと分けられる筈もなく、大抵の人は相手によってうろうろ変化しているのではないでしょうか。大体、日本国民自体が世界の中でも自己肯定感が低めだと内閣府の発表でも出ているそうです。国民性?でしょうか。

さて、人生態度は3~7歳に出来上がるものですから、もう自分は大人だから変えられないと思った方、安心してください。子供の頃受けた感情の記憶そのものは消されることはなくても、学んだ人生態度が自己肯定または他者肯定が低いものだと新たに学んだ場合、人生態度の修正ができるというのです。

私もホッとしました。修正しましょう。

心理カウンセラーの行う倫理療法の中で、否定的な感情の原因は、出来事から生じているのではなく、認知や思考から生じていること。否定的な感情は他人や過去の出来事のせいではないことを、悩む方に伝えるのが重要だと教わりました。

人は自分の苦しみを過去の養育家庭や第三者の責任にしたくなりますが、今現在の思考・認知に着目していくことが大切なのだそうです。

例えば常に良い成績を取らなければいけないと威圧的に育てられた人が社会人1年目に「良い成績を取らなければいけない」に固執してしまうと、営業成績が悪いのは絶対にダメだ→話を聞いてくれそうなお客様もいたが上司の満足する結果ではなかった→自分はダメな人間だ。きっと皆自分を出来ないやつだと思っている。もう仕事を辞めてしまいたい。と落ち込みます。

でも、同じ様に育てられ、営業成績が上司の期待通りの成績ではなくても、自分は仕事を頑張ったし、手ごたえのあるお客さんもいた。上司にアドバイスをもらおう。次はどうすれば良いのかを考え頑張ろう。などと、自分の目線で認知・思考を変えることができれば前向きな行動に繋がっていき、とても楽な気持ちでいられます。

また、人との関係を築く時に「ストロークの表現方法」といって、他人の存在を認め、認めたことを表す「言動」があり、人が生きていくうえで必要不可欠と言われています。これにもプラスとマイナスがあり、プラスは「手をつなぐ、なでる、抱きしめる、励ます、褒める、慰める、うなずく、微笑む、見守る」といった、介護業界でもクライアントに接するときに必要なストロークですよね。

逆にマイナスは「殴る、蹴る、ぶつかる、悪口を言う、罵倒する、けなす、見下す、睨む、軽蔑する」などです。これは完全に虐待・ハラスメントです。殴る・蹴るや、無視→放置になると刑事罰に当たることもあります。

人間だれしもマイナスよりプラスの言動が欲しいものです。でも、DVとか虐待で「放置状態」にあると、マイナスのストロークでも欲しくなり、悪循環に陥ることがあるそうで、大変怖いことだと思います。

家族や知人・友人・関連する人々と関わるときに意識して「自己肯定と他者肯定」の人生態度を選ぶようにしてみる、プラスのストロークを普段から実践する。そういう積み重ねや過去の自分がどういった育てられ方であっても、そのことと自分は関係がなく、自分は今の自分の為に思考し行動を変えるのだと思えたら、心が軽くなるそうです。

私も自分の為に思考し、行動を変え、自己も他者も肯定できるメンタルを目指し、心身共に元気で仕事ができるように、日々精進してまいります。

 

古本 由美子(こもと ゆみこ)
本社

 

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