自信と驕り / 杉隆司(ホームケア土屋 関西 ブロックマネージャー)

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

人は見た目が〇〇%

『自信が確信に変わりました』
現役バリバリ5年連続首位打者のイチロー(当時オリックス)を、ルーキーの松坂大輔が3三振を奪った時のヒーローインタビューでの言葉です。
この言葉を当時18歳の松坂選手が言い放っても “生意気言いやがって” とならなかったのは、今ほどSNSが普及していなかったこともありますが、松坂投手を誰もが認める実力の持ち主と感じたからでしょう。

今年は東京オリンピックが開催されていますが、アスリートの方々の試合後のインタビューが清々しく、また自信に満ち溢れて見えるのも、その舞台に立つまでに過酷な練習や努力の姿勢が見え、かつ競争に打ち勝った背景があるからです。米メジャーリーガーの大谷翔平選手も、正に該当する人物かと思います。

しかし、例えば試合後のインタビューに適切に対応しなかったり、発言内容が不適切であると、途端にバッシングの対象となってしまいます。どんな結果を残したとしても、アスリートとして失格とまで言われかねません。特にスポーツの世界では【心・技・体】のバランスが大事とよく言われます。

この【心・技・体】の語源ですが、明治時代に出版された“柔術独習書”(古木源之助著)が有力とされ、そこには
「柔術(手を使い相手を殺傷せずに捕獲したり護身をしたりすること)」について「身体の発育」「勝負術の鍛錬」「精神の修養」というように書かれています。

この作者の考え方でいくと 心・技・体 の順番ではなく 体・技・心 の順番となり、この『 体 』には身体能力だけでなく、【 取り組む姿勢や考え方が含まれる 】と大学の授業で学びました。

学生時ですのでもう20年以上も前になりますが、この講義を受けた時より私の中では、どんなに能力値が高く結果・成果を残している人物でも、その姿勢や考え方= 体 が伴っていなければ他人からは認められないんだ、という考え方を持てました。

しかし現実には考え方を知っただけで実践などは出来ず、前職の営業職時代には、たまたま成績を出しては周囲におだてられ、自身も調子に乗ってしまって勘違い⇔横柄な態度を取っている事にも気付かず、成績に陰りが見えると周囲で騒いでいた方は手のひらを返して、あいつはすぐに調子に乗る嫌な奴だ、と絵に描いた様なバッシングも経験しました。

さすがにマズイかなと悩みかけていた時に母校の大阪体育大学の付近で仕事をすることがありましたので、懐かしさもあり母校訪問を行った時に、ふと【体・技・心の 体=見た目・姿勢の重要さ】の考え方を思い出すことが出来て、そこで軌道修正のきっかけが持てました。

人は見た目が〇〇%

メラビアンの法則では、見た目55%・声のトーン口調38%・話の内容7% と表記されています。

色々な解釈はされますが、少なく見積もっても半分以上は見た目で判断される可能性が高いならば、やっぱり人の目に映る姿勢や態度は重要なのでしょうね。そこに話し方やトーンも加われば、親兄弟・家族でもない限り、中々その人の本質までは理解してあげられませんので、その方の人物像は9割方を日々のしぐさや態度で決められてしまうのも仕方無い事かもしれません。

これまで私の事を知って下さっている社内や関西メンバーの中での活動でしたが、次第に他のエリアや外部の方とも関わる時間が増えて参りました。自分自身がこうする!と思う事はブレずに芯を持って取り組んでいこうと思いますが、その伝え方や表現方法はしっかり考え、裸の王様と揶揄されない様に自分自身を見つめ直しながらの行動を心掛けたいと思います。

改めて【心・技・体】のバランスを保ち、良い方向での自信に溢れた姿勢で時間を過ごせる様に努めます。

杉 隆司 (すぎ たかし)
ホームケア土屋 関西

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