誇りと驕り / 宮本武尊(CMO 最高マーケティング責任者)

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

【学ぶ力、素直さと謙虚さと誠実さと】
~株式会社土屋MVV「バリュー12項目 第10項」より~

学ぶ力、言い換えれば“成長する力”です。
成長するために必要なことは、自身のあらゆる“今”を主観的かつ客観的に知ることから始まり、自他を比較せず、人々の厳しい声にでも耳を傾け、受け止める“素直さ”と、成功から賞賛を浴びたとしても平静を保つ精神と、謙虚な姿勢が大切だと思います。
それから“誠実さ”とは、私利私欲が混ざっていない透明な、竹のようにしなやかで強い“軸”が、心の中にスッと1本通すことができれば、体内から滲みでるように備わってくるものだと思っています。

さて…なぜ、学ぶのか、学びたいのか、学ぶ必要があるのでしょうか。

自身の中で秀でている能力を更に向上させ、足りない或いは補いたい部分を補強するよう努力したり…いったい、誰の何の為に“学ぶ”のでしょうか。

答えは私を含め各々の心の中に在ります。
それをたまに見つめ直して意識を集中させることが大切であり、そうすることでモチベーションを向上できる1つの方法だと私は思っています。

ここで、本題にある「誇りと驕りの違い」についてですが、簡単にいえば”誇り“とは”品位ある自信“だと考えます。

“驕り”とは、これまで述べたことの“真逆”のことだと考えます。
まるで品位のない、”天狗になる”とも言いますが、これは決して他人事だとは思えません。

私自身、過去35年間を振り返ってみれば、 “天狗”に思える場面が走馬灯のように巡り、恥ずかしい思いに駆られて顔面を手で覆いたくなることも多々あります。

もちろん、当時の自分は自らを“天狗”状態だとは思っていなかったはずですし、今では過去の「失敗」というカテゴリーで脳内フォルダへ強制保存されているのですが。

一方でポジティブな面もあることに気がつきます。
過去の失敗を“自分の失敗だ”としっかり受け止め、向き合っていること。
つまり、失敗から学びを得て、当時より“成長できている”証だと考えます。

学ぶこと、成長することを必要とせず諦めてしまえば、知らず知らずのうちに“天狗”になっていく可能性が高くなるのではないか。

私は誰の何の為に”学び“、成長したいのか、これをしっかり見つめることが、驕る天狗にならないための予防となり、“誇り”の築きにもなると考えます。

最後に、私が30歳の頃学んだ名言を思い出したのでご紹介いたします。

【我以外皆我師(われいがいみなわがし)】
~小説「宮本武蔵」/作家:吉川英治 より~

自分以外の人は皆、成長させてくれる師匠だと思って素直に謙虚に向き合い、耳を傾けること。そして、置かれている環境、遭遇する出来事さえも、自分を成長させてくれる有難いことだと、私はそう解釈しています。

 

◆プロフィール
宮本 武尊(みやもと たける)
1986年、青森県生まれ

1児の父。元キックボクシングジムインストラクター。憧れのイタリアでジム設立を目指しながら介護業界へ。重度訪問介護事業で広域的なマネジメントを経験。ソーシャルビジネスの素晴らしさに魅了され、社会起業家を志す。趣味はYouTube視聴。

 

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