アンガーマネジメントはオキシトシンから / 宮本武尊(CMO 最高マーケティング責任者)

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

「職場関係なら“イラッ”ときても抑えられるんですけど、身内になるとできないんです(汗)」

というA子さんがいました。

「私もです(笑)いや〜!なんでしょうね〜!」

返答する私に

「不思議ですよね(笑)本当に難しい…きっと皆(誰もが)同じこと思ってるんじゃないですかね。」

このような雑談から改めて『怒り』について考えてみました。

身近な人に対して、ちょっとした事なのに“イラッ”としてしまったり、怒りの持続性が強くて苦しい思いをしている方も少なくないのではないでしょうか。

もちろん私自身もA子さんの思いに共感していて、身近な人に対する怒りについて原因を分析し仮説をたてますが、解決までは程遠いと痛感しています。

さて、そんなこんなで頭を抱えながら『怒り』について色々と調べているうちに、私の中で新しい一つの答えがでました。

まず、怒りを管理する「アンガーマネジメント」はあまりにも有名です。

怒りのメカニズムを知ることから始め、自身が数種類ある怒りのタイプのどれに当てはまるのかアンガーマネジメント診断を通じて理解を深め、怒りの対処術といった具体的な“知識と技術”を学び実践でトレーニングを積んでいきます。

そもそも「怒り」の感情自体が無くなるのは生物である以上不可能なことだと考えますので、アンガーマネジメントのような専門スキルで「怒りをコントロール」をしていくことは大切ですが、更にもう一つ“効果的”な方法があることを知りました。

それは『スタミナ』をつけることです。

要は技術的なことを身に付けるだけではなく、単純に『体力』そのものを上げてストレスに耐えられる強い体を作りましょうということです。

RPGゲームで例えれば、効率良くお金を増やして強い防具を装備するよりも、効率良く経験値を増やしてレベルアップさせ“HPを上げる”ことに注目しましょう、という発想です。

さて、ここからが具体的な方法になるのですが、まず、ストレス耐性力をあげる為に必要となるのが、私たちの体内で分泌される【オキシトシン】というホルモン物質です。

では、どうすればオキシトシンが体内で分泌されるのでしょうか。

それはいたってシンプルなものでした。

【人を思いやるだけでストレスは減る】

たったこれだけで体内でオキシトシンが大量に分泌されるなんて、まるで目からウロコです。

しかも、美味しいものを食べたり、好きな趣味に没頭したりと、私たちが心地良く感じている時もオキシトシンは分泌されるのですが、それよりも効果的なのが『他者との触れ合い』なんだそうです。

しかし、コミュニケーション自体がストレスに感じてしまう方もいると思います。

そのような場合でも、大丈夫です。

オキシトシンは「“ありがとう”という感謝の気持ちや“思いやり”の気持ちを頭の中に思い浮かべるだけでも分泌される」という実験データもあるそうです。

つまり、日常的に“嬉しい”と思う“喜び”の感情に敏感であり、優しい気持ちで相手を思いやる【利他の心】を持つことが、幸福に直結するのだと私は考えます。

アンガーマネジメントで知識と技術を学び、コミュニケーション力を高め、自身の喜びに対する敏感さを養い他者へ感謝し思いやる利他の心を持ちオキシトシンが分泌され、ストレス耐性力を上げる…という一連の流れを見ると、その先に待っているのは『幸せ』しかない。

そう思う私は単純な人間だと自負しておりますが、株式会社土屋の12項目のバリューと通ずるところがあるのではないかと思っています。

 

◆プロフィール
宮本 武尊(みやもと たける)
1986年、青森県生まれ

1児の父。元キックボクシングジムインストラクター。憧れのイタリアでジム設立を目指しながら介護業界へ。重度訪問介護事業で広域的なマネジメントを経験。ソーシャルビジネスの素晴らしさに魅了され、社会起業家を志す。趣味はYouTube視聴。

 

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