リーダーの資質 / 池田憲治

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

私は現在、コーディネーターという役職で仕事をさせてもらっていますが、会社内でいうと最小のグループのリーダーということになります。

リーダーに求める資質として「人間力」・「専門知識」・「柔軟性」などがあるかと思いますが、今回は「時代の流れを読む力」というのにフォーカスしてみようと思います。

リーダーは、その集団の力を最大限に発揮するためにも、時代の流れに沿って進むべき方向性を示すということも必要になると思いますが、それには知識や経験・物事を多角的に見る力などが関係してきます。

その一例として、ビル・ゲイツ氏の2015年の講演を紹介したいと思います。

この頃はエボラ出血熱が西アフリカで流行し、3万人近くが感染。1万人以上の死者が出ていました。

世界的な流行にならなかった要因として、医療従事者の働き・ウイルスの特性(空気感染し ない)・運としています。

そして、世界的なヘルスシステムの構築が早急に必要だと強く話していました。

システムが不十分で状況に対応できなかったのではなく、システム自体が今はないのだと。

核ミサイルの抑制には巨額の費用と時間を費やしていますが、疫病の抑制システム構築については、ほとんど何もやっていないのが現状であると訴えます。

ですので、もし1000万人以上の人々が次の数十年で亡くなるような災害があるとすれば、それは戦争ではなく感染性のウイルス(微生物)が原因の可能性が高いと話します。

また、世界銀行はパンデミックによって世界の総資産のうち360兆円以上の打撃を受けると推定しているそうです。

加えて、何百万人という死者が見込まれると。

時間は待ってくれない。

今始めれば、次の疫病対策は間に合うと締めくくります。

もう一度言いますが、これは2015年の講演です。

5年後の今、新型コロナウイルスが世界的流行となっています。

ビル・ゲイツ氏も5年後にこんな事態になるとは思っていなかったと思いますが、「時代の流れを読む」ということについては流石としか言いようがありません。

ここまでのリーダーはなかなか居ないと思いますが、少しでも近づけるように日々努力を積み重ねていけたらいいなと思います。

 

池田 憲治(いけだ けんじ)
ホームケア土屋 中国

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