お気に入りの言葉たち / 古本聡

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

今回のブログ記事は、私が小さい頃から聞かされてきた言葉たちを紹介してみようと思います。その多くはロシアで昔から言い伝えられて来た言い回しや諺です。
 

「朝」をテーマにした言葉

Просто почувствовать нежность весеннего утра и мироздание — лучший повод встать с утра пораньше.
(春の朝の優しさと大宇宙の不思議を感じ取ること。ただそれだけでいつもより早起きする価値は十分だ。)

Не все то ново, что начинается. Но каждое утро сияет свежестью.
(何もかもが新たに始まるわけじゃないけど、やって来るたび朝は新鮮さを感じさせてくれる。)

Доброе утро приносит добрый день.
(良き朝はよき日を連れてくる。)

Обожаю выйти на улицу утром, а там так спокойно, тихо, чистые и радостные голоса цветов и травы слышны.
(早朝、散歩に出ると、静けさと平安の中に澄み切って、喜びに満ちた草花の声が聞こえる。それがこの上なく好きだ。)

Будущее начинается сегодня. Это дар, который вручают нам каждое утро.
(未来はまさに今日から始まる。そしてその喜びは、朝がもたらしてくれる何物にも代えがたい贈り物だ。)

 

「生きる」をテーマにした言葉

Иногда мне становится нестерпимо грустно, но в целом жизнь течет своим чередом.
(時には耐え難い悲しみや憂いに襲われることもあるが、人生はそれでもなお続くのだ。)

Люди не умеют жить. Их этому не учат. [Коко Шанель]
(人って生きるのが下手なのよ。だって上手な生き方って誰も教えてくれないから。)[ココ・シャネル]

Вот встретить бы того, кто пишет сценарий моей жизни и спросить: у тебя совесть есть?!
(俺の人生のシナリオを書いてる奴に一度面と向かって聞いてみたいね。「お前、人の人生を何だと思ってるんだ!お前には良心がないのか!?」と。)

2 процента людей — думает, 3 процента — думает, что они думают, а 95 процентов людей лучше умрут, чем будут думать.[Бернард Шоу]
(人々の2%程度は本当に思考し、3%は思考してると思いこみ、残りの95%は思考するくらいなら死んだ方がましだと思っている)[バーナード・ショウ]

※この言葉はどうにもいただけませんね。どこまで上から目線なんだ、とツッコみたくなりますが、95%に入らないようにしなければという自戒の念を込めて書きました。

Всю жизнь овца волков боялась, а съел ее пастух.
(ヒツジは一生オオカミに食われるのを怖がっていたが、実際に食われたのは羊飼いに、だった。)

※ジョージア=旧グルジアの諺〜危機は思わぬところにある、という意味です。
 
 
時折続きを書きたいと思います。今日の所はこの辺で。

 

◆プロフィール
古本 聡(こもと さとし)
1957年生まれ

脳性麻痺による四肢障害。車いすユーザー。 旧ソ連で約10年間生活。内幼少期5年間を現地の障害児収容施設で過ごす。

早稲田大学商学部卒。
18~24歳の間、障害者運動に加わり、障害者自立生活のサポート役としてボランティア、 介助者の勧誘・コーディネートを行う。大学卒業後、翻訳会社を設立、2019年まで運営。

2016年より介護従事者向け講座、学習会・研修会等の講師、コラム執筆を主に担当。

 

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