土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)
朝のニュースを見ていると、毎日何ともやるせない事件や事故の話題ばかり。人を傷付けたというニュースを見るたびに思い出すのが、10年ほど前、ある男が自分の浮気相手を刺した容疑で捕まった(当時は容疑者というだけでその後の事はわからず)ニュースです。
このニュースを見た時に、まず感じたことが「この容疑者と被害者の両者の家族は悲しいという言葉では足りないぐらいの気持ちだろうな…」でした。
当時、一緒に見ていた夫に、「配偶者の立場だったら、浮気をするのと殺人という罪を犯すのと、どちらが許せない?」と聞いてみました。
どちらも許せないのでしょうけれど、どっちか…と言う話になり、私たち夫婦の意見は一致しました。
世間的には勿論、人を傷つける方が許されない。これは当然。
でも配偶者の立場だけでいえば…許せないのは、浮気だな…と。
罪を犯した夫(妻)の支えになろうと考える妻(夫)は居るだろうけど、その原因が浮気だったら?
その罪を犯した元のところに浮気があるなら、自分だったら許さないだろう。例えば自分との今の生活を守ろうとして罪を犯したとしても、それはとても自分勝手な解決方法ですしね。
その後で私が「こんな愚妻の私でも、浮気はしない。」ってな事を言ったら、夫が
「そういえば、家族の事を、特に対外的にへりくだって言う時に「うちの愚妻」とか「うちの愚息」ってよくあるよね?でも夫を「愚夫(ぐふ)」とはあまり使われていないのは何故だろうねぇ」って。
余談ですが、↑のこの夫の返答。「こんな愚妻の私でも、浮気はしない」(自分で愚妻も変ですが)と言った所で、うっかり「そうだね」なんて返事をしようものなら、「そうか、やっぱり私を愚妻と思っているのか」と理不尽な突っ込みを妻から入れられるのを、夫は上手く回避した回答です。
偉いなぁ~。素晴らしい。
さて、夫が言った「愚妻」とか「愚息」って、あえてへりくだって言っているとか、中には本気で妻のことを悪く言っているように皆さん思っていませんか?
私は思っていました。ネットで色々な辞書を検索しても、そう書いてあるものも沢山ありました。でも、「愚」は自分のことで「愚かなる自分」の妻、息子という使い方をされている場合もあるようです。
また、娘のことを愚女(ぐじょ)、「愚夫」(ぐふ)も一応あるようですが、あまり聞きません。時代的な背景があるようですが、妻と息子だけ今も言うのは何故でしょうね。本当は自慢したいけれど、あからさまに「うちの素敵な妻が」とか「うちの出来の良い息子が」って言うのが、いろんな意味で恥ずかしいからでしょうか?
この「あえて、へりくだる」って日本人の美徳なのでしょうね。
パートナーの呼び方は個人で様々あるようですが、私が一番気になるのは「公の場」での呼び方です。
私は今、こうした文章や会議中に「夫」と呼称しています。「うちの主人」と「うちの古本」と凄く悩んだのですが、「夫」が一番しっくり来たからです。
ただ、一般的にはどうなのだろう?と気になったので調べてみました。
色々なサイトを読んでみてわかったことは、昔からよく使われているのは、夫に対して「主人」、妻に対して「家内」だそうです。これは夫が一家の大黒柱、妻が家の中にいて家庭を守るもの、と言う意味から来ています。
今の時代には合っていない言葉かもしれませんが、特に年配の方と話すときには「主人」「家内」の呼び方が安全なのだそうです。
「旦那」は商家の奉公人が主人を敬って言うときや、パトロンの意味合いを持つこともあるので公の場では避けた方が良いそうです。
「奥さん」とか「嫁」という言い方も良く聞きますが、こちらは他人の妻に対して呼ぶ言い方で、自分の妻を指してこう呼ぶのは不適切のようです。更に「相方」「連れ」なども公の場では避けた方が無難なようです。
公の場では、未だに色々な意見があって100%誰もが賛同する言い方というのは存在しないようですが、ビジネスシーンでは「夫」または「妻」か「名字」を使っておけばまず間違いがなく、失礼や非常識だと感じられることが無いので、この呼び方を推奨、との結果でした。
良かった。とりあえず、今のまま「夫」にしておきましょう。
自分が使っている言葉には、意味や使い方が間違っていることもあって、それを聞いた相手によっては不快と感じさせてしまうこともあるのだな、と改めて知る機会になりました。
気をつけよ~っと。
古本 由美子(こもと ゆみこ)
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