ソーシャルとビジネスのバランスについて / 星敬太郎(ホームケア土屋 関東・東海 ブロックマネージャー)

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

私は、土屋に入社する前は高齢者福祉の仕事をしていました。転職が多く5社経験し、営利法人や常に満床を維持する医療法人に勤めていたためか、ソーシャルか?ビジネスか?と問われれば、常にビジネスの方の比重が高いバランスの中で勤めていました。

現在の株式会社土屋のようにビジネスの力で社会的課題の解決を図るまでの意識には、当時の私は及んでいませんでしたが、過去の5社の勤めの中ではそのバランスの中で、私は組織を維持運営、発展させるには利益が必要不可欠であると考えるタイプであり、その利益をどのように活用されるかが大切ではないかと思っています。

この福祉業界の従業者は、売上や利益より相手を想う気持ちが優先して勤める方がとても多いと感じます。そのような方々へ、利益の量や、利益がどのように活用されるかなどが伝わる組織内の透明性があれば、従業者は安心できると思います。

そして、ビジネスの目的が社会的課題を解決するソーシャルビジネスの、ソーシャルとビジネスのバランスは、その組織のリーダーが取ることが必要であり、また、可能であると思います。ソーシャルかビジネスか、どちらに寄せるかは、他の組織との兼ね合いや世の中の状勢を考慮するなど様々な要因で定められるのではないでしょうか。時にはバランスを変化させながら進む場合もあると考えられます。いずれにしても、その時のバランスを会社理念のように各組織リーダーに浸透させることが大切であると思います。

では、ソーシャルとビジネスのバランスをどちらに寄せるかを考えたとき、そのバランスは〇対〇のように10の数字を分けて現わすことは私には難しく分かり兼ねますが、利益が多くなれば10という分母を大きくできると考えます。

数多くの社会的課題の解決を図るために必要なことは利益の最大化でなく、土屋社内を思い浮かべてみますと、例えば一つは土屋社内に浸透している『多様性』もソーシャルビジネスの成長に繋がるのではないかと思います。組織が一つの事業に集中し運営していると、その事業に向かない従業者は必ず一定数現れ、勤務の継続が難しい場合も出てくる。その方々に別の働き方や他の事業への配置転換など多様な従業者が勤続可能である組織が、社会的課題を多く解決していけるのではないかとも思えます。

私は、現在、重度訪問介護事業部のマネージャーとして勤めています。売上や利益をあまり気にせずクライアントを想う気持ちを優先させるアテンダントが多いこの福祉業界の一つの組織のリーダーとして、私はそんなアテンダントの従業員満足度を上げることが努めであると日々意識しております。

現在の私のソーシャルとビジネスのバランスは、ソーシャルの部分ではアテンダントにかないません。土屋の重度訪問介護事業のマネージャーとして、ビジネスの部分をアテンダントに求め過ぎることなく、アテンダントよりビジネス寄りで努め、ソーシャルに、また、社会的課題の解決に活かせる利益を生み出す意識も高めていこうと思います。

 

星 敬太郎(ほし けいたろう)
ホームケア土屋 東海

 

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