土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)
今回のテーマは【人間力】です。
人間力を高める為には何をすればよいだろうと、よく考えます。
なぜならどんなに能力が高い人でも、最後は【人間力】が必要だと考えているからです。
人間力とは一体何なのか?どういう人たちが人間力が高いと言えるのか?
一般的に人間力が高いと言われる人の特徴は下記の3つだと言われております。
『胆力』『包容力』『自律の精神』、この3つです。
平たくいうと、『強さ』『優しさ』『自制心』です。
この3つは、当たり前に必要な事で、自身でも行っているようでまだまだ浅く、深いレベルで出来ていないのが現実です。
私は福祉業界に転職する前は、スポーツメーカーで販売員をしておりました。
その時に出会った人たちが私にとってとても影響力を与えてくれた人たちで、今思えば『人間力』がとても高い人だなと思いますので、エピソードを書きたいと思います。
私がスポーツメーカーの販売員を始めたのは21歳の頃でした。
結果、7年間販売員として勤め、様々な事を教わりました。
冒頭でも、どんなに能力が高くても最後は人間力が必要だと言いましたが、そのことが実際に7年間働く間に私の職場でも起きていました。
7年間働く間に店長が2回変わっており、最初のA店長とその後店長になったB店長が対照的で、リーダーになる為には人間力って必要不可欠だなと感じました。
A店長は人間力が高く、まさに『胆力』『包容力』『自律の精神』を兼ね備えた人間でした。
当時、半年に一回必ずA店長と1on1でフィードバック(面談)が行われていました。
そのフィードバックでは、必ずスタッフの皆さんは涙を流して終わります。
この涙は、怒られての涙ではありません。
A店長はスタッフ1人ひとりが今、何に悩んでいて、どこに不安を感じているか?を把握しており、的確にその悩みに対して深く同調し、アドバイスをしていたそうです。
日頃から会話が多い訳でもないのに、スタッフの表情や声のトーンや行動などからスタッフの想いを読み取り、考察していたそうです。
その話をA店長から聞いた時、びっくりしすぎていまだに覚えています。
対照的にB店長は人間力が全くない人でした。
しかし、販売スキルや知識の深さ、データ管理能力やプレゼン力といった能力には長けていた人でした。
私がA店長とB店長という全く違うタイプのリーダーのもと、7年間働いてみて感じた事は、やはり人間力が一番大事だという事でした。
データの管理能力やプレゼン力といったスキルはとても大切で、私もB店長から多くの事を学びました。しかし、人間力というのは日々の積み重ねから生まれるもので、深みや広がりがあると思います。つまり、毎日が勝負だということです。
日々、様々な業務がある中で忘れてしまいそうな事もありますが、人生の一生のテーマである『人間力』を磨いていきたいと思います。
大庭 竜也(おおば たつや)
本社・総務