『異端の福祉』~願い~ / 澤田由香(北海道・東北ブロックマネージャー)

将来、障害者の方、高齢者の方々が問題なく暮らしていけるように未来に向けて繋げていく・・・。
わが国は2025年から2040年を見据えて、5つの対策を掲げております。
介護職員の処遇改善
多様な人材の確保・育成
離職防止・定着促進・生産性向上
介護職の魅力向上
外国人材の受け入れ環境整備

新たなターニングポイントは「2040年問題」とも言われる中で、上記の対策はとても大事な事であり、同時に国民一人一人に意識をして頂き、認識をもって頂きたいとも思います。

人は、誰しも生を受けて生涯を終える中で、それぞれの人生観も異なります。
何が幸せか?不幸か?それは個人にしか分かり得ない事でもあります。

『異端の福祉』の中で綴られているように、障害者の方々や家族の想いは計り知れないものであり、葛藤や想いも沢山あったと思います。土屋は未来を見据えて永続し続け、この社会課題に取り組んでおります。
年代によって、この「介護」という捉え方は異なるかと思いますが、未来に向けて、代表の語るような考えでありたいと、私は願っております。

これはあくまでも私の主観ではありますが、「介護と育児」は似ていると思っています。違う部分があるとしたら、気持ちの面と過程の部分が異なることでしょう。
子育ては、成長過程で親も子も色々な事を吸収し、様々な事を経験していく。一方、介護は、年老いていく過程で寄り沿いながら、少しでも安心・安全な生活をしていくために、様々な部分で新たに学んでいかなくてはなりません。

双方に言える事は、どの時期も大変な事もあり、楽しい事も沢山あります。そして、色々な過程で学ぶことができるという事。
子育ては新しい発見があり、親子共に成長できます。介護は、その方の今までの人生観の中で気づきや学び、発見も沢山あります。

しかしながら、限界を感じる方々も沢山おられます。そうした時、子育てをしている方は一人で悩まず、周りの人に助けを求めることが必要です。
介護も気持ちだけでは乗り越えられない事もあります。障害のある方々との関わり合い方は、一人一人の対応方法が異なります。その中でも、同じく気づきや学びを得ながら新たな障害への理解やスキルも身についてきます。
それは本当に素晴らしい事であり、このお仕事でのやりがいでもあり、最初は意思疎通が難しいと思っても段々と通じ合える事ができるようになってもきます。

どの過程においても、学びと気づき、発見はあります。
今後も一人でも多くの「小さな声」に応える事ができるよう、同時に、一人でも多くの人たちにこの介護の仕事の素晴らしさを伝え、介護のイメージを変えていき、一人一人が平等に安心して安全な暮らしができるような未来であって欲しいと思っております。

 

■プロフィール


澤田由香
1974年生まれ
北海道 札幌育ち
結婚、出産、子育て、離婚 、自身の病気で2度暫く入院。その後、前職に復帰するが、子育てもひと段落したことがきっかけで2018年、人生初の介護職に転職。今現在に至る。
初任者研修・実務者研修取得。

 

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