異端の福祉を読んで~人間力の重要性について~ / 大庭竜也(執行役員 兼 本社管理部長 兼 CHO最高人事責任者)

今回のコラムは、【異端の福祉】を読んで大事だと感じた所をピックアップし書いていきたいと思います。

タイトルにも、書かせていただいた通り【人間力の重要性】についてピックアップしました。

~どんな人材が活躍しているのか~
重度訪問介護に従事するためには、介護スキルももちろん必要ですが、実際には人間力がとても重要になります。
異端の福祉の本の中でも下記の通り書かれております。
『心の優しさや尊重できること、他人の痛みが分かる共感力、ポジティブさ、人が好きといった素養が重要です。』
私もその通りだと感じております。
個人的に、重度訪問介護の最も難しいところは【長時間介護】だからという所があります。
私もよく、新しく入るアテンダントの方々に例え話で話すことがあります。
《あなたの家で知らない人と何もしなくていいので、8時間同じ空間にいてください。》
ともし言われた場合、どう思いますか?想像してみてください。と聞くことがあります。

そうすると、「ストレスを感じる」や「気まずい」や「精神的にきつい」など様々の意見が出てきます。
この思いが、クライアントが思っている事かもしれません。とお伝えします。
だから、重要なのはまずは【短期的な信頼関係構築スキル】だと思っております。

短期的な信頼関係スキルとは、
コミュニケーション能力・共感力・言葉遣い・エンゲージメント・傾聴などなど。
長時間同じ空間にいるだけでストレスはお互いにかかります。
そのストレスを最小限にするためには、信頼関係を構築するしかありません。
そのため、《短期的な》と表現させていただいたのは、信頼関係を構築するためには絶対的に第一印象が大事だからです。初めて会うときに第一印象が決まります。

その時に、不愛想であったり、コミュニケーションがあまりなかったりするとクライアントからすると不安でしかありません。この方と信頼関係築けるかな?と思われてしまいます。
なのでまずは、短期的な信頼関係を構築していく必要があると考えます。
長期的な信頼関係を構築するためには、より深いコミュニケーションスキル等が必要ですが、まずは信頼関係を構築することが重要です。

このスキルこそが、【人間力】だと考えております。
重度訪問介護は、介護スキルのみならず人間力スキルも必要ですので、かなり難しいと思われがちですが、ここもポジティブに考えるべきだと思います。

私は、全く違う畑から福祉業界へ転職しましたが、この人間力が本当に鍛えられました。
=人として人間として成長できる環境こそが重度訪問介護にあります。
まだまだ未熟者の私ですが、コミュニケーション能力や観察力・洞察力・空気を読む力など様々なことにアンテナを張って支援・マネジメント業務を行い、時には怒られながら前に進んだ結果が今に至ります。

人間力スキルですが、福祉業界のみならず対人関係において人間力はとても重要なスキルだと思っております。
私も、まだまだ未熟者ですが、この人間力スキルを常に更新しながら一歩一歩前へ進んでいきたいと思います。

プロフィール

大庭 竜也(おおば たつや)
本社・総務

 

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