【「小さな声」を探し求める―「個」が躍動する組織のつくり方― 書評】第2回 S1グランプリ 楠 直晃(ホームケア土屋下関)

「小さな声」を探し求める/楠 直晃(ホームケア土屋下関)

私が本書を読んで心に残った言葉は、小黒昭洋さんの「自分の正義を押し通すのではなく、相手の言葉に耳を傾け、共に考える」、「まず相手の話を聞くこと」です。

私は未経験・無資格という立場で2026年6月1日よりホームケア土屋下関で勤務させていただいています。

それまでは太陽光パネルを製造する工場の現場管理、塾講師をしておりました。

特に前者では「モノ」や「機械」を扱う仕事が主でしたが、現場管理者になり、現場スタッフのシフトを組んだり、スタッフの育成、製造計画の作成、品質管理、工数削減、コストダウンなど、「対ヒト」としての仕事が中心になりました。

現場管理になりますと、やはり「利益」を生み出すことが重要になってくるわけですが、会社の指示、上司の指示、自分の意志だけをストレートに現場のスタッフに伝えると、ついてきてくれる方はほとんどいませんでした。

今でも忘れられませんが、ほとんどのスタッフが「少しは現場の声を聞いてくれないのか?」と言っていたことをよく覚えています。

私も現場で汗を流しながら会社のために利益を出そうと日勤、夜勤、休日出勤をして必死に取り組んでいましたが、自分が現場管理者という立場になって、このような声を聞いたとき、

「きちんと働いてくれているスタッフのことを考えなくてはいけない」と思うようになり、私が管理者になった時にスタッフ1人1人と面談する機会を増やしていきました。

シフトや製造計画を作成する際には無理のない計画を立て、1つ1つの仕事に対してはしっかりマニュアル、手順を整備していき、目的を伝えていく。

昇給や賞与の時は特に感謝の気持ちをもって話したり、悩みや相談をしっかり聞いてアドバイスをしていくことを続けました。

現場スタッフは派遣社員も含め100名以上おりましたので、全員の意見、要望を100%受け入れることは難しかったですが、この取り組みを継続していくことで、スタッフからは「聞いてくれるだけでも嬉しいよ」、「楠君が管理者になってくれたおかげで現場の雰囲気もよくなった」と言われました。

現場1人1人の「小さな声」を聞くことで「大きな喜び」という達成感を得ました。

このような経験があり、私は「相手の話を聞くこと」という小黒昭洋さんの言葉にはとても共感できます。

ホームケア土屋下関で勤務して1ヶ月が経ちました。
私は様々なクライアントの支援に入らせていただいていますが、介護技術はまだまだ備わっていません。

しかし、クライアントとのコミュニケーションを大切にし、傾聴、一緒に考えていくということを大切にしています。

現在は下関に住まれているクライアントの支援に入らせていただいていますが、私が住んでいる宇部市や近隣の山陽小野田市、山口市でも支援を望まれている方がいらっしゃると思いますので、支援を必要とされている方々を1人でも多くケアができるよう取り組んでいきたいと思います。

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