
「小さな声」を探し求める ― 「個」が躍動する組織のつくり方
私は介護の経験も、事務職の経験も全くない状態から、リファラルをきっかけに土屋の本社に入社しました。
子どもの頃は、家で祖父母や知的障害のある姉と一緒に暮らしていました。
当時は介護が必要というレベルではなかったのですが、田舎で福祉というものが身近すぎた環境だったからこそ、若い頃の私は「福祉=なんとなく大変そうで、自分には荷が重い世界」と思い込んでしまっていました。
その反動もあり、当時の私は福祉には全く興味を持てず、もっと華やかな世界に憧れて、美容院やアパレルでの仕事を選んで働いてきました。
そのため、入社した当時は重度訪問介護の制度や仕組みなども全く分かりませんでした。
それでも、入社後にオリエンテーションを受けたり、統合課程の研修などに参加させていただいたりするなかで、いままで自分がなんとなく目を背けてしまっていた福祉の世界に対して、自然と関心や興味を持てるようになっていきました。
今回、この本を読んで一番心強く感じたのは、土屋を立ち上げた創業メンバーの方々の中にも、私と同じように全く別の職種から介護の仕事を始められた方がたくさんいらっしゃると知ったことです。
みんな最初からプロだったわけではなく、手探りの「はじめて」からスタートしたんだなと改めて分かり、とても安心しました。
それと同時に、現場で直接支援に入るアテンダントであっても、私たちのように本社からサポートするバックオフィスであっても、未経験から同じ方向を向いて、会社の理念に共感し合える環境があること自体が、土屋の大切な土台なのだと感じました。
現在、私はバックオフィスから各事業所の運営をサポートする業務を担当しています。
具体的には、事業所の複雑な人員配置、加算の要件、各種書類に不備がないかどうかのチェックなどを行っています。
細かな数字や制度、法令と向き合う毎日の業務は、正直、困難だと感じる場面がたくさんあります。
それでも、書類等の不備をなくし、事業所の適正な運営を支えることが、結果として現場のアテンダントの負担を少しでも減らすことに繋がり、最終的にはクライアントのこれからの生活を守ることに繋がっているのだと実感できるようになりました。
直接現場でクライアントにお会いすることはなくても、このバックオフィスの仕事は誰かの生活の支えになっていると思うと、とてもやりがいを感じています。
創設メンバーの方々がこれまで繋いできてくださった土屋の理念を、次の世代へ継承していくためにも、これからも日々の業務の一つひとつに、丁寧に、柔軟に、そして誠実に向き合いながら、自分にできる努力を重ねていきたいと思っています。





















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