
母親の介護 妹の気持ち立場 特養への入居
介護福祉の現場において、「支える」という言葉はどこか一方通行な響きを持つことがあります。
しかし、私たちが日々向き合っているのは、単に支援を必要とする「要介護者」ではありません。
様々な葛藤や困難を乗り越え、今日まで「生きのびてきた」豊かな歴史を持つ一人の人間です。
高齢者介護で求められているのは、単なる生活動作の介助にとどまらず、住み慣れた地域でその方が紡いできた人生の誇りを取り戻し、自分らしい日常を継続していくための伴走だと実感しています。
私自身、異業種から介護業界へ飛び込み、はじめは「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」の真価すら満足に把握できず、不安に押しつぶされそうな日々もありました。
しかし、現場での関わりや自身の母親の介護を通して視界が大きく開けました。
家族として妹とともに母に向き合うなかで、妹の立場、溢れる想い、そして時には互いの意見の違いに深く悩み、葛藤しました。
最終的には妹の意思と苦悩をしっかりと汲み取り、先月、母は特別養護老人ホームへと入居しました。
この身内の介護体験は、私に大きな気づきを与えてくれました。支援者としてだけでなく、家族の切実な揺れ動きを当事者として経験したこと、そして過去に他業種で培ったコミュニケーション力やニーズを汲み取る力。
そのすべてが巡り巡って、今のケアやご家族への寄り添いに深く活きているのです。
株式会社土屋が掲げる「生きのびる」、そして他者へ「生きてほしい」という理念は、福祉の枠を超えた人間関係の根幹です。
人は「他者から生きていてほしいと願われている」と感じたとき、再び明日を迎える勇気を得ます。
だからこそ私たちは、定期巡回のように「いつでも繋がっている」安心感を届けながら、「今日はどの服を着たいか」「どんな思いで眠りにつきたいか」といった、ご本人が人生の主導権を握り続けるための小さな選択肢を創り出さなければなりません。
地域社会でご利用者が自分らしく生き、ご家族もまた安心して自分の人生を歩むためには、目の前の介助だけでなく人生全体を見据えたマネジメントが不可欠です。
だからこそ私は今年、ケアマネジャー試験への挑戦を決めました。
家族の葛藤に寄り添った経験と多職種での知見がある自分だからこそ、医療・介護・地域リソースを俯瞰し、ご利用者とご家族にとって最適な選択肢を提示できるケアマネジャーになれると信じています。
「ケアする側」と「ケアされる側」という境界線を越え、互いの存在を愛おしみ、生きてあることを喜び合う関係性。
どのポジションにいても土屋の理念を軸に据え、地域共生社会の実現に向けて挑み続けることが私の目指す姿です。
私はこれからも、ご利用者やご家族の歴史に深く耳を澄ませ続けます。
そして「あなたの存在が大切だから、どうか生きてほしい」という強い情熱を胸に、時にはこれまでの概念を破壊しながら、誰もが素敵な明日を迎えられる未来に向かって前向きに突き進んでいきます。





















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