【「小さな声」を探し求める―「個」が躍動する組織のつくり方― 書評】第2回 S1グランプリ 渡邉 良平(土屋ケアカレッジ名古屋教室)

アルコール依存症と私/渡邉 良平(土屋ケアカレッジ名古屋教室)

2026年7月28日現在、断酒84日目を迎えた私が、本書『「小さな声」を探し求める ― 「個」が躍動する組織のつくり方』を拝読し、感じたことや気づき、そして私自身の経験について、僭越ながら綴らせていただきます。

本書「おわりに」まで拝読し、最初に強く感じたことがあります。
それは「私は、これからも土屋で一生働きたい」という以前から抱いていた思いが、より確固たるものになったということです。

その理由は数多くありますが、なかでも最も心を動かされたのは、本書で語られている「アルコール」に対する考え方でした。

私は、自他ともに認めるお酒好きでした。
ほとんど毎日のように晩酌をし、仲間と囲むお酒の席を何よりの楽しみにしていました。

一方で、飲み過ぎて翌日二日酔いになることも珍しくありませんでした。

今振り返れば本当に恥ずかしいことですが、84日前までの私は「お酒に強い自分は格好良い」とさえ思っていました。

そんな私がお酒を完全に断つことができたのは、「最愛の妻と息子のため」、そして「自分自身のため」でした。
何よりも大きかったのは、「私は自分自身をアルコール依存症だと認めよう」と決意できたことです。

ここまで読んでくださった方は「なぜ、そこまでお酒好きだった渡邉が断酒を決意したのか」と思われていることでしょう。
そのきっかけは、愛する3歳の息子との何気ない出来事でした。

普段なら笑って受け止められていた、口に含んだ水を勢いよく吐き出すといういたずらに対し、私は強く「やめなさい!」と叱ってしまったのです。

原因は、前日の深酒による二日酔いでした。体調が悪く、感情をコントロールできず、必要以上にイライラしてしまっていたのです。

その瞬間、私は強い恐怖を覚えました。
「このままお酒を飲み続ければ、いつかお酒が原因で取り返しのつかないことをしてしまうかもしれない」
「お酒によって、大切な家族である妻や息子の人生まで壊してしまうかもしれない」

そう考えた私は「二日酔いだから仕方ない」のではなく「酒によって感情をコントロールできなくなっている自分こそが問題なのだ」と受け止めました。

そして、自分自身をアルコール依存症だと認め、2026年5月5日、こどもの日を機に、一切のアルコールを断つことを決意しました。

現在、断酒84日目を迎えた私にとって、本書にある、
「過度な飲酒は何もメリットがないどころか、デメリットしかありません」
「アルコールは、あらゆる人間関係を壊すものだ」
「アルコールというのは、自分に対しても他者に対しても、どこまでも破壊的な力を持っている」
という高浜代表、安積さんのお言葉は、どれも胸に深く響きました。

これらの言葉から「断酒という決断を間違っていなかった」と確信することができました。
そして「2026年5月5日こどもの日に下した決断は、これからの人生をより良く生きるために必要不可欠な選択だった」と、力強く背中を押していただいたように感じています。

私はこれからも、生涯断酒を続けます。

それは、家族を守り、自分自身を大切にし、そして土屋の一員として、人として成長し続けるためです。

最後になりますが、本書との出会いは、私にとって「土屋で働き続けたい」という思いを再確認するだけではなく、「断酒を決断し、今後どのように生きていきたいのか」を改めて考えさせてくれる、かけがえのない機会となりました。

このような学びと気づきを与えてくださった高浜代表、安積さんをはじめ、本書の制作に携わられた全ての皆様に、心より感謝申し上げます。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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