土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)
先日、娘の保護者参観に出席しました。
今の授業の進め方はあまり黒板を使用しておらず、生徒は1人1人に支給されたタブレットに回答し、先生のメインPCへ送信する。先生は教室の大型TVに生徒の回答を映し出し授業を進めていく。
子供達から話は聞いておりましたが、実際目にすると自分の小学生時代との差、大学時代に参加した教育実習時との差に驚きました。
長女の参観に初めて参加した頃の約3年前までは未だ黒板重視だったのですが、私の学区では昨年辺りからタブレット授業が当たり前となっているそうです。
思い返せば自身の仕事のスタイルも大きく変わりました。
採用面接1つ取っても事業所面接からオンライン面接が主となり、各事業所管理者との打ち合わせもZoomが中心で、面談は月1回程度へと移行しています。
コロナ感染予防における直接接触の削減が名目ではありましたが、同時に様々な業務の非効率化の解消へも併せて対応する形になっていました。
慣れるまでに幾らか時間を要しましたが、慣れてしまえば なんと効率的だろう、今まで色々時間を無駄にしてたんだなぁ、、と思うばかりでした。しかし効率が良いとなると作業ペースが速くなり、空いた時間に他の作業が行えるとなってしまい、相対的に作業量が増える事になっていました。
先日あるお店で “ ポケベルが鳴らなくて~~ ” という歌が流れ、その席で懐かしいねと話題の1つになりました。それを契機に色々と話が進みまして、その後は携帯を持つ事で外出時での電話対応が可能になり、メール、LINEへと連絡の方法が変わり、今はどこでも何をしていても連絡が取れる態勢になってしまった。
その結果、自身の都合で相手に連絡を出来る反面、返信が無ければ、失礼な人・ダメな人という印象を持ってしまうよね、と厳しい内容で話は終えました。
単なる”IT化”が進むだけでしたら、便利になったね~で済むのですが、政府も各企業も更に先進的にデジタル化、DX(デジタルトランスフォーメーション)化を押し出しています。より効率化し無駄を省くことで、これまで余分に発生していたロスを減らし経済的損失を減らせる、という名目です。
減らせるだけなら“便利”だけで済みますが、先述しました通り、空いた時間に他の作業を組み込んでしまうと、更に上乗せで作業を行い、業績には貢献しますが自身には負担が増してしまいます。
便利になれば良い事も味わえますが、その一方で何かしら弊害も受ける事があるのが世の常です。
私はずっと“ 返答待ちは=相手の仕事を止めてしまう事になる。連絡が入れば如何に早く相手返信するかに価値がある ”という考え方で仕事を行って来ましたので、どこかで相手に対しても同じ価値観を共有して欲しいと思っている節はあります。
ただ “ いつでも連絡が取れる便利さ=相手の時間を安易に侵食してしまう ” という点は当たり前ですが気付きにくいことなので、今の様な時期だからこそ配慮して参りたいと思います。
効率化が進む中で、空いた時間を如何に使うのかが、今後の生活には色々影響すると感じます。
ワークライフバランスを大事にしたい、稼ぎたい、仕事自体が楽しい、今が大変でも早く仕事を覚えてキャリアップしたい、個人毎に様々な考え方を持たれて仕事をされています。
環境要因も絡んで来ますので全てが自身の思い通りには進まないとは思いますが、自身だけでなく共に仕事を進める相手にも、求めるスタンスの把握をしつつ、一定の配慮が出来る取り組みを行っていけたらと思います。
杉 隆司 (すぎ たかし)
ホームケア土屋 関西