より良い組織づくり / 新川勝美(訪問看護ステーション土屋 九州)

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

私は現在、土屋の組織の一員です。その為には、土屋の組織を知っておく必要があると思っています。

組織ってどう意味だと思う?

これまでに幾度か、この質問を投げかけたことがあります。中には組織という言葉は知っていても、それがなんなのかと答えることもできない人もいました。
また時には組織の意味を、人が集まるとできるよねと簡単な答えが返ってきたのを覚えています。そして深く質問していくと、この答えは、人の集団のことを言っているようでした。

テレビなどを見ていると、都市部の交差点では多くの人が集まり、横断歩道をわたっている人や、信号待ちで横断歩道の前に並んで待っている人たちがいたりします。その交差点の人達の中には、向こう側にわたると言う共通の目的がありますが、それぞれが他人なので、コミュニケーションをとりません。と言うより、とる必要がありません。そのため、こういう集まりを組織とは言いません。

簡単に例えてみると、サッカーチームを私なりに組織という文字で言い換えてみました。

サッカーの試合は、相手チームよりもできるだけ多くのゴールを狙い取る(勝つ)ことを目的にしている人の集まりです。サッカーのルールを知らない人でも、ゴールを決めた数で勝ち負けを決めるのは、そのくらいはこの私でも知っているぐらいです。その目的を果たすために、お互いに協力して相手からボールを奪ったり、パスをまわしたり、勝つという目的の共有と、その目的を達成するために協力したり、そしてそのためには、コミュニケーションをとらないと試合に勝つという目的をなしとげられません。まさしくこれが組織だと思っています。

単にサッカー好きが集まるだけであったらただの集団で、そのうえ目的を共有する必要もなく、だれともコミュニケーションをとる必要もない。そしてだれかに協力してもらわなくても良いならば、人が集まるだけでは組織は不要で、ただの集団で良いと思います。

逆に言えば、一人では達成が困難な目的や目標があり、集団で取り組めばなにより高い付加価値を提供できるということが組織と言えると思います。そのために、土屋に働く人々が集まり組織を作るということは、とても必要で重要になっていると思います。

土屋の組織を頭に入れて、組織について少し調べてみたら「組織の3要素」となるものを見つけました。

<組織の3要素>
・共通の目的をもっていること(組織目的)
・お互いに協力する意思をもっていること(貢献意欲)
・円滑なコミュニケーションがとれること(情報共有)

これは、チェスター・バーナードが提唱している組織の3要素ですが、これらの3つが揃って始めて組織が成立するということです。

先ほど書いた、サッカーチームを組織と呼ぶのは、ゴールを決めるという目的の共有・互いの協力・必要なコミュニケーションであり、必要なこの3つが揃っているからです。

そして、土屋の組織はミッションである「探し求める小さな声を」を共有目的とし、お互いにアテンダント同士や部署は違っていても協力し、そしてクライアントやアテンダントが探し求めているものは何なのか、コミュニケーションを通じ情報を得るということがまさしく組織には絶対に必要で不可欠だということです。

土屋が良い組織を作るということは皆で作れるということであり、作らないといけないということだと思います。

 

新川 勝美(しんかわ かつみ)
訪問看護ステーション土屋 九州

 

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