土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)
いつかのコラムで大学を無事に卒業したものの、就職が決まらずに地元に帰ったお話をさせてもらったかと思います。
今日はその続きを話していきたいと思います。
大学卒業まで本当に日々の生活にサッカーが深く入り込んでいました。
それが一気になくなってしまった虚しさ。
就職していった友人への劣等感。
でも、どこかで人生はあと80年あるんだから、まだ大丈夫じゃない?という自分への甘い考え。
サッカーばかりの日々が終わるなんて考えたことがありませんでしたが、いざそういう日々が来ると「オレは何がしたいんだろう?」と考えざるを得ません。
今後の人生を考えると多くの時間を過ごすであろう仕事の時間を、簡単に決めたくないというのは当時から思っていました。
親からとてつもないプレッシャーを掛けられながら、それでもオレの人生はオレのものだ。なんて思いながら、これからどう生きていくのかを考える日々でした。
瀬戸内海を眺めながら、考え、考え、考えました。
しかし、そう簡単に答えがまとまるはずもありません。
ただ、考えれば考えるほど「もう一度サッカーに挑戦したい」という気持ちから逃れることができませんでした。
そんな気持ちを思い出せたのも、幼馴染であるAの存在のおかげです。
Aも就職をせずに岡山に帰ってきていたのですが、彼には目標がありました。
「スペインで暮らすこと」
中学生のころからずっと言い続けていたA。
そんなAに触発されて、私も「海外サッカーに挑戦」と考えるようになりました。
海外への挑戦を本気で実行しようとAと情報交換したり、私なりに行動したりする中で「ドイツでサッカーをする」と決断しました。
ドイツへ行くと周りの人に伝えると、たくさんの方から応援してもらい少し調子に乗っていました。
決断するまでは本当に悩み抜いていたのですが、いざ心が決まるととても気持ちが軽くなったのを覚えています。
その反動からか、いい気になってしまいましたね。
しかし、出発の日が近づくにつれ、めちゃめちゃ怖くなってきたんです。
「ドイツへ行くのやーめた」と言えたらいいのに。。。と。
ドイツでうまくいってもいかなくても、必ず人生のプラスになるに違いない!
そう強く思っていたつもりでしたが、恐怖に押しつぶされそうでした。
恐怖とはマイナスなものに感じることが多いですが、プラスに変化するときにも感じるものなんだと、この時初めて知りました。
ドイツ行きの飛行機内では正直、泣きそうになりましたもん。怖くて。
10時間以上のフライトのおかげか、着いてしまえばそこまで怖がる必要はなかったなと思いました。
残念ながらプロになることはできませんでしたが、人生について悩みまくって、苦しい時間を乗り越えて、チャレンジしてよかったと心から思えます。
この大きな決断を下すことができたおかげで、自分の人生を自分で歩んでいるなと実感しています。
池田 憲治(いけだ けんじ)
ホームケア土屋 中国