もしもあなたの力がなかったら、たどり着かなかった2周年~創業2周年を迎えて~ / 五十嵐憲幸(介護事業部長)

株式会社土屋が2020年8月19日の出帆から丸2年を迎え、総従業員数も2,000人を超えるなど事業規模もずいぶんと大きくなり、全国47都道府県へのサービス提供を目前とする重度訪問介護・居宅介護をはじめ、相談支援、就労継続支援B型、生活介護など障害者向け各事業や高齢者向けの訪問介護、訪問看護、デイサービス事業等、その幅も広がりました。

また、グループ内には「農福連携」のための農場経営法人や、グループホーム及び介護付有料老人ホームを運営する法人を構えるようになり、創業当時から運営している介護資格取得のための研修事業も、全国にカレッジを展開し種類やコースも数多く増えました。

更には、新型コロナウィルスの影響で広く一般的となったweb会議ツールにより、業務効率化が図られたおかげもあって、マトリックス組織形成の一部を担う委員会活動も、とても活発におこなわれているなど、総じて順調な成長を見せています。

さて、おかげさまで事業の拡大に伴って、クライアント(ご利用者)の人数や従業員数が増え、今や2000人規模の会社になったわけですが、やはりこの事業を支えているのは人であり、「人と人との関わりなくして成り立つものではない」と、あらためて実感しています。

そして、介護職員不足が叫ばれる中でも、幸いにして土屋には毎月多くの方々に入社いただき、主にアテンダントとして、全国各地の事業所でクライアントの支援にあたってもらっているのですが、今こうしてコラムをしたためている最中も、たくさんのアテンダントがいたるところでクライアントの支援をおこなっていることや、たとえば1時間以上かかるようなクライアント宅に夜間車を走らせているアテンダントがいてくれていることなどを考えると、感謝しかありません。

また、体調不良を押して支援に向かうアテンダントがいたり、人手不足や急なバックアップで予定外の出勤となり、せっかくの休日も返上で支援に入っていただいたり、わずかな仮眠をとってまた別のお宅に向かうアテンダントもいることなどを思うと「申し訳ありません、本当にありがとうございます」という気持ちでいっぱいになります。

つい先日、仕事を終え事業所から駐車場への道すがら「今当たり前のように接しているALSの方々とか、この仕事に携わっていなければ、ひょっとして一生知らずに過ごしていたかもしれませんよね」と、そんな何気ないアテンダントとの会話に感慨深さを覚えました。

重度障害を持つ当事者のみならず、そのご家族なども含め、「人目に触れず苦しんでいる人たち」がいて、「そんな困っている人たちの助けになりたい」と、私もこの道に足を踏み入れましたが、充実感とともにやはり苦労もありましたし、それを忘れるものではありません。

この創業2周年に際し、あらためて支援にあたっていただいているアテンダントの皆さんに敬意を表し、この場をお借りして感謝申し上げたいと思います。
日々ご支援いただき、本当に本当にありがとうございます。
私も、一人でも多く「ずっとこの会社で働きたい」と思っていただけるよう努めてまいりますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。

 

■プロフィール
五十嵐憲幸(いがらしのりゆき)
1969年11月9日生。O型。
2016年10月より重度訪問介護に従事、関東・関西・北海道を経て現在は仙台を拠点に地元東北のあらゆる支援に携わる。

 

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