信頼について / 杉隆司(ホームケア土屋 関西)

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

「やってみせ、言って聞かせて、、、」

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
歴史が好きな方は、一度はこの言葉を聞かれたことがあるのではないでしょうか?

1930~40年代に名を馳せた山本五十六の言葉です。
山本五十六は、太平洋戦争時に真珠湾攻撃の指揮を取りました。一方では米国との交戦直前までは米国本国で軍縮の話を進める避戦派でありました。しかし当時の国内世論で好戦派が主流になると、流れは変わらないと判断し、早期行動・停戦講和を目的に率先垂範で動く姿勢へ方針を切り替えたと言われております。

ちなみに上記の『やってみせ、言って聞かせて、、、』の言葉は、江戸中期(徳川吉宗時代・暴れん坊将軍のモデル)の上杉鷹山の言葉を引用していたとも言われています。せっかくなので上杉鷹山の名言もご紹介しますと、
「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」

この名言の意味が伝えたいことは「行動の大切さ」です。どのような成果を出したくても、思うだけでなく行動を起こさなければ、どのような成果も生まれないということを示しています。

上杉鷹山は倒産状態にあった米沢藩を立て直すために、藩民や家臣だけでなく藩主自らが質素倹約に努め、財政再建に向かい「率先垂範」したことで有名となりました。アメリカの第35代大統領であるジョン・F・ケネディが大統領就任の際に、日本の新聞記者の「日本で最も尊敬する政治家は誰ですか?」という質問に対して「上杉鷹山です」と答えたエピソードは有名です。

話を戻しまして、山本五十六の言葉には続きがありますので、そちらもご紹介させて頂きます。

やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、褒めてやらねば、人は動かじ
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず

上杉鷹山に然り、山本五十六も同じく、まずは自らが行動する姿勢を取っている事に私は共感しています。

世間一般的に、誰よりも先に行動することは控えられがちです。
間違えたらどうしよう、失敗したら嫌だ、または皆から目立ちたがりと思われたら、などなどマイナス面の感情が生まれやすい為でしょうか。
だからと言って、ずっと立ち止まってまごまごする訳にもいきませんので、リーダーを目指す方は上記の言葉を少しでも取り入れて、まずは行動を心掛けて頂けたらと思います。

まずは自分でやりましょう。説明しましょう。見守りましょう。一緒に喜びましょう!
会話しましょう。傾聴しましょう。同意しましょう。信じてお任せしましょう!
一緒に活動している事に感謝しましょう!
そうすれば自分だけでなく相手も同じで、お互い信頼しあっている間柄になっていると思います。

私自身が実体験の中で他人を“ 信頼 “してきたタイミングは、【この人は何かあれば自分の為に動いてくれる】と感じた時です。

困った時や悩んだ時、本当に辛い時に『大丈夫??』や『こうしたら良いんじゃない?』との声掛けでもありがたいのですが、『一緒にやろう』、『私が代わるよ』と一歩踏み込んだ言葉を掛けてくれる方がいます。
打算だろうが何だろうが、その方にとっては余計な作業が増えたり負担が増える事を承知で私の為に動いてくれる事になります。自己犠牲が出来る方だと思えると、今度はその方の為に何かしたいとお返しの気持ちが生まれました。

逆に無視されるのは論外ですが、言葉だけで処理されたり(今はLINEなどで文字だけとか?)、やるやる詐欺や既読スルーなど、コミュニケーションを取る方法が多くなってしまっただけに、対応が本当に大変になりました。大人と子供の関係ではなくお互い大人同士のやり取りですので、その時の対応の一つ一つでその人の姿勢を判断されると、常に肝に銘じています。

従業員数が1000名を超えて少しずつ大きな集団となり、個人的にも活動範囲が広がったことで日本全国多くの方と接する機会が増えて参りました。
今更猫を被っても仕方が無いので、これまで通り自分の軸を変えずに過ごしていきたいと思いますが、私は株式会社土屋に入社させて頂き、現在進行形でも本当に色々な経験をさせて頂いております。

前職で現場を1年半、当社で運営に1年半と、ちょうど半分:半分の経験となりました。現場スキルはもう現在従事されている方の足元にも及ばないと思います。
ですが少なくとも1年半の介護業界に関する対外折衝の経験値と、今までの約20年の営業経験値がお役に立つならば、これから一緒に活動させて頂く方々へご提示させて頂きたいと思います。

会社の基盤固めに繋がる様に、私なりの『やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば、人は動かじ』を今後も実践して参りたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。

 

杉 隆司 (すぎ たかし)
ホームケア土屋 関西

 

関連記事

TOP