数で測れない「確かな向上」をー今年の抱負ー / 吉岡理恵(取締役 内部監査室長 委員会推進室長 顧問会事務長)

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

今年も幸い無事にお正月を迎えることができたと安堵すると同時に、DX化も2年目を迎えたという気がしました。当たり前ではなかったことが当たり前に変わっていく周囲の状況と、違和感と不安からくる拒否感が次第に許容に変わったことに、変化することの意義を体感し、すべてが変わっていくことは普通のことなのだとも思うようになりました。

さて、2022年ですが変えるべきものは変え、維持すべきところはブラッシュアップしていくというのが私の目標です。これは月並みなことではありますが、実践するのは意外と難しいことなので、焦らずにこの通り取り組めればと思います。

昨年11月より会社は第三期に入りました。併せて組織体制にも変更がありました。第三期の私の役割は内部監査室、委員会推進室、そして顧問会の事務局です。

内部監査は第二期までは法務部の業務と一体化していましたが、第三期より分離することになりました。ついてはこれまで同様、介護事業部の書類関係の整備のサポートをメインに担っていければと思います。

介護業界の仕事は揃えておくべき書類が多く、記録や書類に不備があると指導や返還請求となることがあります。管理者の方々も得意・不得意があったり、つまずきやすい点や見逃しやすい事項もあるので、誰もが少しずつ理解の幅を増やし実施できるような環境を整えられればと思っています。

委員会推進室においては7つの委員会(ハラスメント・虐待防止委員会、リスクマネジメント委員会、感染症対策委員会、防災委員会、高齢者地域生活委員会、知的障害者地域生活委員会、ジェンダーイクオリティ委員会)の取りまとめ役を担います。

当社設立時、クライアントのQOL、働く職員の満足度、組織の質の向上を目指す「3アッププロジェクト」が掲げられました。そして第三期はこの実現に向けての取組みを委員会推進室が継承することになりました。

この3項目は定量的に成果を導き出せないものではありますが、クライアント、職員、社会からの信頼につながるものですので、勉強会や研修等の啓発活動をすることで安心してサービスを任せてもらえ、かつ安心して働ける会社になればと思います。

この目標のもと、それぞれの委員長が昨年末、向こう一年の活動計画を作成しました。各委員会の掲げた計画に伴う実行を一つずつ積み重ねていければと思います。

また、当社には6名の顧問の方がいます。骨形成不全症という体の特徴を持つ安積遊歩さん、障害学を専門とする東京家政大学教授の田中恵美子さん、障害者雇用・CSR・SDGs他を専門とする横浜市立大学教授の影山摩子弥さん、全盲の弁護士である大胡田誠さん、大学時代にラグビーの練習中に大怪我を負い車椅子ユーザーとなった精神科医の雪下岳彦さん、そして地域包括ケアシステムの先駆者である羽田冨美江さんです。

顧問の方々からは、各種研修の講師、社内で生じた困りごとや新しいことを手掛ける際に必要なことについて都度助言をいただいていますが、定期的に当社の取組みや、既存事業の状況、今後の方向性を知っていただくことがより有用なアドバイスを生む近道だと思っていますので、引き続き事務局として、会社と顧問の方々の橋渡し役を担って参ります。

社会人として15年以上働いてきて、年始の状況と年末で全く違うと感じた年もあれば、現状維持が充実の要素となった年もありました。今年もまだ始まって3週間ですので、残り340日前後で何がどう変わるかと何を変えられるかはまだまだ未知数です。心身の健康を損なわず一年間やり遂げられればと思います。

◆プロフィール
吉岡 理恵(よしおか りえ)
1981年東京都生まれ。
東京都立大学経済学部卒業。
20代は法律系事務所にてOL、30代は介護・障害福祉分野で現場の実務や組織マネジメントを学ぶ。女性管理職応援中。
CLO 最高法務責任者

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