2023年の抱負~私と訪問看護と感染症対策員会と~ / 新川勝美(訪問看護GM・感染症対策委員会委員長)

土屋の決起大会で語った、「大規模訪問看護事業所を作ります」。そう決意を述べ、また新しい年を迎えた。現在は4つの訪問看護事業所がゼロイチで開設し、利用者も増えているが、昨年の夏以降採用に苦戦し、何度か現地にヘルプで入ることがあり、それは昨年の年末まで続いた。現在ではやっと落ち着ける環境になってきた。

私は単に全国的に訪看の数を増やすのみではなく、安定的かつ継続的な訪問看護ステーションの運営を目指したい。そのため、安定した運営の大前提は人財である看護師の数にかかっている。

以前にも書いたが、人員基準である看護師がいなければ、訪看を利用したい方の受け入れはできない。根本の問題となるのは、少ない人数では体調が悪くても休みが取れず、ましてや介護や育休制度なんてもってのほかで、しまいには事業所内はギクシャクし、身体の疲労だけでなく心の疲弊も巻き起こし、最後には退職を余儀なくされてしまう恐れが生じる。

そこでワークライフバランスが取れ、安定した運営をする職場となるためには、10人以上のスタッフがおり、尚且つ100人以上の利用者がいる大規模事業所であることが望ましいと言われている。

まずは既存の4事業所が、それぞれそこに向かっていくために、今年は大規模事業所に向かってまずは3分の1を越せるようにしたい。また、これからの新規の訪問看護も同じように大規模を目指したい。

大規模の目標以外にも、今期の目標である複数個所の訪問看護が仲間入りし、また新規での立ち上げも計画している。一つ一つの大規模事業所を目指すのはもちろんだが、複数個所を運営することでそれぞれのシナジーが生まれ、質が高い事業所に成長できるよう取り組みたい。

また、感染症対策委員会は昨年もコロナで始まりコロナで終わった。動きが活発にできず、委員会からもっと発信できることがあったのではと反省のみ残った。今年はコロナも第5類に引き下げられることが決まったが、まだBCPも完成していない。今年はもっと精力的に活動していきたい。

 

◆プロフィール

新川 勝美(しんかわ かつみ)
保有資格 : 看護師・介護支援専門員

中学の時に担任より、これからの時代は「女性が活躍する時代が来る。看護師になれ」と言われ、素直に看護師を目指す。看護専門学校を卒業後、13年ほど大阪の総合病院など第一線で勤務。夫の転勤のため福岡へ。
その後、子どもが産まれ、8か月から前職にパート看護師として勤務。しかし、子どもが小さいからとのことで、勤務先はデイケア(現在の通所リハビリ)であった。現在と違ってまだ介護保険がない時代であったのと同時に、今迄病院勤務しかしたことがなかったので、利用者を患者としか見ず頭を切り替えるのは苦労した。そこから、介護保険も始まり、介護付き有料老人ホーム・住宅型有料老人ホーム・グループホーム・介護老人保健施設・特別養護老人ホーム等の開設に携わってきた。
その後、会社経営に携わり病院及び介護保険に関わる事業だけではなく職員のための託児所・食品工場設立・食品問屋・印刷会社などのM&Aを行う。
令和2年 代表取締及びグループ会社の代表を任期にて退任。
その後、ユースタイル入社。現在の前身である訪問看護ステーション土屋の管理者となる。

 

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